｢ルー=ガルー｣繰り返される｢命の消灯(ｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝ)｣--少女たちは､その謎に迫った

ルー=ガルー

【あらすじ】繰り返される｢命の消灯(ｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝ)｣--少女たちは､その謎に迫った

(2010/07/23)

数十年後の日本｡児童たちはﾓﾆﾀ(情報端末)でﾓﾆﾀ(監視)されることによって守られていた｡児童たちの朝は､生き物の命を奪う必要のない､植物から作られる安全安心な合成食品を食べることから始まる｡学校という制度はなくなり､日々の学習は家庭のﾓﾆﾀ(情報端末)でおこなう｡他人と会うのは週に一度｡ﾓﾆﾀ越しではない直接対話､≪ﾘｱﾙｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ≫研修のため､ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝｾﾝﾀｰに通う1日だけ｡児童たちの情報の全ては､ﾓﾆﾀを通じて集め､管理されている｡それぞれの学習能力､健康状態に見合った教育､指導が行われ､必要であれば担当のｶｳﾝｾﾗｰのｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞが受けられる｡児童たちは､ﾓﾆﾀから配信される情報に従ってさえいれば､守られ､大人になれたのだ｡ｰそんなﾓﾆﾀ(監視)され､安全安心な社会に突如｢連続少女殺人事件｣が発生する｡事件に巻き込まれた4人の少女たちの､ﾓﾆﾀ越しではない､ﾘｱﾙな触れ合いから生まれた感情は､それぞれを､そして物語をどこに導くのか｡少女たちは､ﾓﾆﾀを捨てて､ﾘｱﾙに立ち向かう｡