BOSS
[第1話]
警視庁捜査一課に「特別犯罪対策室」が新設された。室長に抜擢されたのは、アメリカ帰りの元キャリア・大澤絵里子(天海祐希)。バリバリのアラフォーだ。その昔、「不祥事」を起こして降格、研修のためという名目で5年間アメリカへ留学していたという。04/16放送
「特別犯罪対策室」の設置したのは、絵里子の同期、参事官補佐の野立(竹野内豊)。記者会見では、科学捜査などの専門的捜査で凶悪犯罪に対応していくための「特別犯罪対策室」だと説明する。
第一線に戻れる――。絵里子が喜んだのも束の間、「特別犯罪対策室」に配属が決まった刑事たちと対面して、その夢は一気に崩れ去る。
朝起きられないため科捜研から追放された木元真実(戸田恵梨香)は、だるい時には警視庁の目の前からタクシーに乗り込む変わり者だ。警視庁にいたくなくて既に退職届を野立に出している片桐琢磨(玉山鉄二)が一番まともかもしれない。その他にも、「落としの山村」と呼ばれる忘れ物の常習者・山村啓輔(温水洋一)、やる気は満々の新人刑事・花形一平(溝端淳平)、暴力沙汰で組織対策課を追い出された、ホモ気たっぷりの岩井善治(ケンドーコバヤシ)。どう考えても、他の部署のお荷物刑事の寄せ集めのようだった。
警視庁刑事部の幹部・丹波部長(光石研)、参事官・屋田(相島一之)は、警視庁捜査一課初の女性係長してマスコミに受けの良い絵里子(天海祐希)を「マスコミ対策」に利用できればそれでいいと思っていた。たとえ「特別犯罪対策室」が失敗に終わっても、それは全て野立の失点になる――。
ある日、河川敷で「身元不明の焼死体が発見された」と通報が入る。不思議な遺体で上半身だけが丸こげで片腕が折れている状態で発見されたのだ。男性だった。
絵里子は真美や片桐を連れてさっそく現場へと向かうが、「捜査に素人が口を出すな」と捜査一課の刑事たちに邪魔者扱いされて追い返されてしまう。捜査一課係長の小野田(塩見三省)は絵里子に向かって「捜査一課は男の中の男の集まりだから引っ込んでいろ!」と言い放つ。
それからすぐに被害者の身元が判明した。被害者は前田悟。暴利の闇金業者だった。科捜研鑑識官兼監察医・奈良橋玲子(吉瀬美智子)は、「胸部の皮膚から爆発時に発生する化学合成物質が付着していた」ことを絵里子に報告する。前田は、死ぬ直前に現場にあった鉄塔に上って、心臓麻痺を起こして死亡後に落下したのだ。ところが調査が進むにつれ、前田が高所恐怖症だったことが分かる。
やがて、前田は犯人に脅されて無理矢理鉄塔に登らされたことを示す証拠、前田と同様の死に方をしたホームレスの焼死体が見つかっていたことなどがわかってくる。絵里子は同一犯による爆弾を使った連続殺人事件と断定、犯人は学者タイプの高学歴な人物ではなく、技術力の高い技術者の可能性が高いことを推測した。
必ず再び犯行に及ぶ――。
絵里子の推測したとおり犠牲者が出る。それも偶然、絵里子と野立のいる前で人間が爆発した。被害者は銀行員の小島。犯人に指示されて自分が勤める銀行へ強盗に押し入るが、犯行後、無理やり爆弾の付いたベストを脱ごうとしたためにその場で爆死してしまう。
そんななか、絵里子たちは容疑者と思われる男を絞り込み、慎重に捜査を進めていた。ところが、絵里子たちが尾行しているまさにその時、捜査一課の連中が容疑者として男を逮捕したしまった。男は化学薬品を扱う町工場社長・野垣(武田鉄矢)だった。
彼は工場が傾く原因になった金貸しや銀行行員に自分の作った爆弾を使って復讐をしていたのだ。小野田達が連行したときには、既に、第4のターゲットに爆薬をセットした後だったのだ。爆弾の解除方法も第4のターゲットも分からないが、小野田たちは取り調べで吐かせようとしたのだ。
すっかり蚊帳の外に置かれた絵里子は丹波部長に「こちらはこちらで捜査させてもらう」と言い切り捜査を続行する。
一方、野垣は余裕しゃくしゃくでまったく自供する様子が見られなかった。取調べの様子を見ていた絵里子は「私がやるからよく見ておきなさい」と取調室に入っていった。絵里子は野垣の自尊心をくすぐりながら尋問を開始する。そして野垣を罠にはめたのだ! 野垣はまんまと絵里子の罠にはまり、自ら爆弾の解除法を自供しはじめる。
ところが絵里子はジャケットにしのばせておいた携帯電話を通じて解除方法をターゲットの元に向かわせていた善治に伝え、見事に爆弾を解除、被害者を無事に保護するのだった。
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第1話
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の室長を務める女性。
大学法学部を卒業後、警察庁に入庁しキャリアの道をひたすら歩んでいた。
その後、順調に35歳で警視長まで出世したものの、突然アメリカへの留学を決意。
左遷とも噂されたが、なぜこのタイミングで海外行きなのか詳細は現在も謎のままである。
5年間FBIでプロファイリングなどさまざまな技術を学んだ後に帰国。
現在は海外で身につけた力を元に犯罪にあたっている。
こんな万能な彼女でも極度のオンチという欠点もあり。
警察庁の中枢に身を置くキャリア官僚で、役職は参事官補佐。
最年少昇進記録を次々に更新しながら出世しているエリート中のエリート。
その頭脳と手腕は上層部からも一目置かれる逸材である。
同期の絵里子のよき理解者である。
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下として働いている。
科学捜査班出身という情報収集のスペシャリスト。
学生時代から“恋”よりも“科学”を選んできた変わり者。
最初は夢だった警察庁の科学警察研究所に入庁したものの、
毎回の寝坊が原因で特別犯罪対策室に異動となった。
警視庁捜査一課特別犯罪対策室所属の刑事で、絵里子の部下。
警ら巡査から引き抜かれてこの部署にやってきた。
子供のころから強い正義感にかわれ警官になったが、
交番勤務のときに見たドラマ『24』を見て刑事を目指し、昇進試験を受けた。
性格は何事もあきらめることが嫌いな熱血刑事タイプ。
ガッツがあり素直なのだが、天然な要素も持ち合わせている。
警視庁捜査一課特別犯罪対策室の刑事で、絵里子の部下。
必要以上に熱くなることがなく、クールでスマートのオトナな刑事。
どの分野にも精通した実力の持ち主で、女性警官からの人気もピカイチ。
しかし、ある事件をきっかけに警察組織を信じられなくなっており、
現在は、定時で帰宅するやる気のない刑事に成り下がってしまった。
科学捜査研究所所属の美人鑑識官。
死体検証のプロ中のプロで、チームにとっては貴重な存在。
美人なのになぜか独身のため、男性からの絶大な人気を集めている。
本人も恋愛に積極的で、複数の男性とデートを重ねるが、恋が成就したことない。
何がいけないのか…。
どうやら本人には思い当たる節があるようで・・・。
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
チーム内では「落としの山さん」の異名を取る大ベテラン。
普段は普通のおじさんらしくいつもヘラヘラしているが、本人いわくそれは相手を油断させる為の演技だという。
果たして本当にそんな意味があるか、ないのか。
ある意味謎の多い男である。
警視庁捜査一課特別犯罪対策室に所属する刑事で、絵里子の部下。
柔道三段、剣道四段と格闘技術に優れる肉体派刑事。
かつて警視庁の暴力団対策課に所属していたこともあって、ケンカっ早い性格が欠点。
今回この対策室への移動もその性格から問題を起こしてのことだとか。
堂々と男の尻を触ったりするので“善治はゲイ”との疑惑もある。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
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