薔薇のない花屋
[第9話]
東京タワーの展望台で再会を果たした、英治(香取信吾)と神山舜(玉山鉄二)。外科医として海外で活躍していた舜は、美桜(竹内結子)の父のオペを担当するため、安西院長(三浦友和)から呼ばれたことを英治に伝える。もちろん舜は安西と英治の関係を知らないでいた。03/10放送
『フラワーショップ雫』を閉めてからの英治は、美桜からの誘いもあり、彼女のアパートに身を寄せることとなる。
病院からの帰宅途中、舜は美桜にタクシーで送られることになった。車の中で美桜は舜の言い方に不快感を覚える。その時、直哉(松田翔太)の借金を取り戻すと言って姿を消した喫茶店のマスター・四条(寺島進)が来なくて心配でたまらない小野先生(釈由美子)は美桜のアパートに住む英治のもとを訪れる。「警察に届けようかと思う」という小野先生に、英治は「マスターはハードボイルドだから大丈夫ですよ」と、思いとどまらせた。じつはマスターは昔、元暴力団担当の刑事でそちら方面には顔が利くことを英治は知っていたのだ。
小野先生と英治が話をしていると、美桜と舜を乗せたタクシーが到着。4人は顔を合わせる。舜は美桜の父親のオペを担当することや美桜が看護婦であることをベラベラと喋り始めた…。
その夜、英治は舜を呼び出していた。そして、彼女が舜の子供を産み、出産に耐え切れずに死んだことを舜に告げる。逆上する舜に英治は「自分が彼女の恋人だと安西は思っている…もちろん、彼は自分を恨んでいる」と話すと、急に舜は態度を豹変させ英治に抱きつくのだった。
しかし、その様子を美桜が目撃してしまう…舜は美桜に対して「ここだけの話にしてほしい。それが君のお父さんのためなのだ」と諭すのだが…。
一方、安西院長は直哉に「英治は娘の旦那ではなく娘を捨てるどころか、娘のことを見守っていた友人だった」と明かす。そして再び、娘の旦那の行方を捜して欲しいと大学時代の名簿を直哉に託すのだった。「報酬はバイ払う…」という安西に直哉はキッパリ「いりません!」と伝えた。直哉は、今度は英治の(名誉の)ために調べると、安西からの依頼を引き受けるのだった。
直哉は小野先生の協力も得て、1人の男の名前にたどり着く。その名前は「シュン カミヤマ」だった。電話で報告を受けた安西は、その言葉を聞いて愕然とするのだった…。
一方、父の手術を控えた美桜は英治にアパートを譲ること、出て行くこと、を話し、同時に別れを告げる…。
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キャスト
汐見英治 / 香取慎吾(かとりしんご)困った人を見ると放っては置けない性格の持ち主。つい、人の世話を焼いてしまう。最愛の妻の忘れ形見である一人娘・雫を心から愛している。妻が花を好きだったから、必死で働いて小さな花屋を始める。
白戸美桜 / 竹内結子(たけうちゆうこ)
自分にハンデがあるようには思えない明るさと歯に衣を着せない自由奔放な性格。盲目の美女だ。幼い頃に視力を失っている。
小野優貴 / 釈由美子(しゃくゆみこ)
汐見英治(香取信吾)の一人娘・汐見雫のクラス担任。仕事熱心で児童心理学も専門だ。雫を見守っている。28歳。
工藤直哉 / 松田翔太(まつだしょうた)
妊娠した彼女のために勤め先のホストクラブの金に手を付ける不祥事を起こす。汐見英治(香取慎吾)の家の居候。21歳。
彼女 / 本仮屋ユイカ(もとかりやゆいか)
汐見雫 / 八木優希(やぎゆうき)
四条健吾 / 寺島進(てらじますすむ)
神山舜 / 玉山鉄二(たまやまてつじ)
安西輝夫 / 三浦友和(みうらともかず)
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