ガリレオ
[第10話]
12/17放送

湯川学(福山雅治)は、かつての恩師である・木島征志郎(久米宏)を訪ねた。草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者が両方とも木島の会社の社員であることがわかったのだ。

そして湯川は単刀直入に事件のことを切り出す。が、木島は動じない。さらに湯川は被害者である藤川(坂本真)、梅里(升毅)ともに放射線被爆していたことから、中性子を100%反射する幻の合金の研究をいまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。それは軍事利用も可能であり、湯川は、木島が帝都大の教授だったころ、彼の下でその研究をしていたのだ。木島は「私はもう研究を断念した。君のせいでね」と湯川を見据える。しかし、湯川も負けておらず、梅里と藤川の死の真相を明らかにしてみせると木島に言うのだった。

一方、湯川の研究室を訪ねていた内海薫(柴咲コウ)は、栗林(渡辺いっけい)から、湯川と木島の関係を聞かされる。しかも、木島が大学を解雇されたのはおそらく湯川の告発によるものだ、とも。そして、薫に言った。湯川はもう木島に関わるべきではない。だから、これ以上、あの人の邪魔をしないでくれ、と。

栗林の話にショックを受けた薫は、湯川からの電話に出ようともしない。そして、弓削(品川祐)とともに木島の会社を洗い直すが、何も手がかりはつかめない。木島に直あたりしても、それは同じだった。

その夜、薫の元に湯川がやってきた。電話に出ない理由を聞かれ、薫は、湯川に頼ってばかりで迷惑をかけていたことを反省した、と答え、今までのお礼を言ってその場から立ち去ろうとする。
それに対し、湯川は、「この事件は問題が山積みしている」といい、「これ以上君には関わらない」としつつも、一度始めたことを途中でやめるのは性にわないから、今回の事件の謎は自分の手で解明したいと宣言する。

しかし、その翌日、木島の秘書・穂積京子(本上まなみ)が、ふたつの事件は自分がやりましたという遺書を残して自殺する。薫は、「そんなのおかしい」と彼女の自殺に疑問を抱き、再度調べ始める。一方、湯川も自分なりの推測をしていた。と、湯川はあることをきっかけに爆発の謎を解明するところにたどり着いた。そして、研究員にそれを実証させる。

すると、湯川は木島に呼び出された。湯川は逆に、自分の事件に関する推測を披露する。まず、梅里と殺したのは藤川で、その藤川は木島に「自分たちの作っているのは核兵器なのか」と確認に行った。が、彼はその場で射殺される。殺された藤川を処理し、アリバイ作りをしたのは穂積京子だった。そして、先日、木島は藤川を殺したのと同じ銃で穂積京子を殺した、と。
それを聞いた木島は「見事だ。おおむねよろしい。ただ君は一つだけ間違えた」と答えた。ただ、穂積京子だけは殺していないと木島はいう。京子は純粋に木島の研究を守るために自殺したのだった。

最後に木島は「私からのクリスマスプレゼントだ」といい、すでに監禁していた薫の姿を湯川に見せる。あと3時間でこの場所が爆発するよう、爆弾をしかけてあるという。
湯川は「あなたは科学者として失格だ。逃げてばかりで責任を取れない科学者は科学者とはいえない」というが、木島はそのまま出て行ってしまった。

その後、湯川はとりあえず薫をしゃべれるようにし、「コーヒーを飲んで落ち着こう」という。薫が「先生、逃げて。先生を死なせたくない」というと、湯川も「僕も君を死なせたくない」と言い、爆弾の謎を解明しはじめる。そして、「告発したのは僕じゃない、僕にはできなかった。結局、ぼくも木島先生と同じだ」と語る湯川。
最終的に湯川は「君の好きな色はどっちだ」といい、薫が言った方の色のコードを切る。ぎりぎりのところで、湯川も薫も助かったのだ。安心した薫は湯川の胸で泣いてしまう。そして、泣きながら、「メリークリスマス」とつぶやいた。

一度はもう頼らないと言った薫だったが、謎が解明できない事件が起こると、つい湯川のところに行ってしまうのだった。そして、湯川も謎が深ければ深いほど、「実に面白い」とその事件解明に乗り出してしまうのだった。
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キャスト
湯川学 / 福山雅治(ふくやままさはる)
帝都大学理工学部物理学科准教授。
容姿端麗で、頭脳も明晰、おまけにスポーツ万能。一見、完璧な男に見えるが、ものすごく変人。変人ガリレオの異名を持つ。
刑事の草薙俊平とは大学の同期で、変わった現象の事件が起こると、時々彼の相談に乗っていた。
しかし、本人は捜査などに興味があるわけではなく、起きた現象そのものを解明し、証明することに意欲を燃やしているだけである。
内海薫 / 柴咲コウ(しばさきこう)
貝塚北署の新人刑事。希望して、交通課から異動してきた。
理論よりも感情を優先するタイプ。
先輩の草薙を尊敬し、あこがれている。彼の紹介で知り合った湯川とは相いれない部分もあるが、捜査の協力はしてもらっている。
草薙俊平 / 北村一輝(きたむらかずき)
貝塚北署の刑事。薫の先輩。
オカルトめいた現象の事件を解決する敏腕刑事で、ミステリーハンターと呼ばれる。
その実績により、本庁への栄転が決まるが、実はそのほとんどは湯川学のおかげである。
弓削志郎 / 品川祐(しながわひろし)
貝塚北署の刑事。
内海薫の先輩で、彼女と一緒に捜査をすることが多い。自信過剰な面と打たれ弱い面を合わせ持っている。
栗林宏美 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
帝都大学で湯川の助手をしている。
研究中に、湯川のもとに訳のわからぬ事件を持ち込み、邪魔をする警察に対して、疎ましく思っている。
城ノ内桜子 / 真矢みき(まやみき)
自他共に認める、美人監察医。
常に冷静沈着で、どんなにひどい状態の遺体を目にしても、その態度は変わらない。
ミステリーハンター・草薙の数々の功績の真相にも気づいている。
村瀬健介 / 林剛史(はやしつよし)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室、つまり、湯川のゼミで学ぶ学生。
既婚者の姉が一人いる。
小淵沢隆史 / 福井博章(ふくいひろあき)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室に所属しており、湯川のゼミで物理学を学ぶ学生。
森英太 / 伊藤隆大(いとうたかひろ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
渡辺美雪 / 高山都(たかやまみやこ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
谷口紗江子 / 葵(あおい)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。

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