働きマン
[第9話]
松方弘子(菅野美穂)が担当している連載小説『54』の単行本の発売が決定した!12/05放送
営業担当は弘子や小林(荒川良々)の同期の千葉真(渡部建)と聞き、大喜び。早速、書籍部との打ち合わせが行なわれ、梅宮(伊武雅刀)、成田(沢村一樹)と共に出席した弘子だったが、書籍部に「初版発行部数は2万部」と言われてしまう。
弘子は激しく反論するが、千葉は「初版2万部は妥当な数字、松方は書籍の事がわかってない」と聞く耳を持たない。編集部に戻った弘子は、書籍部の評価の低さを嘆くが、営業担当の経験がある小林だけは、「書籍部もいろいろ大変なんだよ」と言う。
そんな時、『54』の作者・夏目美芳(小西美帆)から、電話が入った。なんと最終回の原稿につまってしまい、書けなくなってしまったのだという。弘子はすぐに夏目の家へ駆けつけ、アイデアやヒントを出し、夏目と話し合いながら、朝まで徹夜で付き合うことにした。
完成した最終回はとても素敵な作品となったが、弘子は「初版が2万部からなんです」と謝る。しかし、美芳は「この仕事ができただけで満足です。松方さんのおかげです」という。
この最終回に感動し、手ごたえを感じた弘子は書籍部を説得するため、できたての最終回の原稿を「いいものができたから、販売戦略会議までに読んで」と千葉に渡した。が、千葉はあまり乗り気ではない。弘子は「もっと愛情持ってよ」というが、千葉は、「編集のやつはみんな同じことをいう。おれ、決めてんだよ。仕事に愛情なんか持たないって」と言って立ち去ってしまった。
その夜、いつもの飲み屋で弘子は、小林を相手に「千葉くんは変わった」と愚痴をこぼした。それを聞いた小林は「誰にも言うなって言われてたんだけど」と前置きし、「あいつだって、前に思い入れを持って売った本があったんだと」と語り始めた。かつて、一生懸命本を売ったのに、担当編集者の「ライターさんと頑張った甲斐があった」という一言で傷ついたことがあったのだ。その話を聞いた弘子は、自分も「夏目先生と2人で愛情込めて作った作品だから」と言ってしまったことを反省する。
その後、編集部に戻った弘子は自分が何をすべきか考える。そして、今までの『54』の連載を片っ端からコピーし、新たな最終回原稿を打ち込み始めた。
翌日、千葉が書店に営業に行くと、弘子が置いて行ったという『54』のチラシとあらすじの束があった。弘子は自分の足で回ったのだ。それを知った千葉は怒りを隠せないが、そんな千葉に弘子は「今までいいものを作れば売れると思っていた。ちゃんと売ってくれる人がいなきゃ、売れるはずないんだよね」と謝る。弘子がおいていった見本を読んだ千葉は、ためらいながらそれを手にとると、「おもしろいじゃん、これ」とひとりつぶやくのだった。帰り際、書店に立ち寄ると、夏目美芳コーナーが作られ、顔見知りの店長も「『54』にハマっている」と笑っていた。それを聞いた千葉は、何かを思いつく。
そして、販売戦略会議――。初版2万部で決まりそうになったとき、弘子は立ち上がり、編集部に届いた読者カードとインターネットに届いた読者の声をコピーして配った。が、具体的な数値にならないものはいらないと言われてしまう。
その時、遅れて千葉が会議室に飛び込んできた。そして、「初版発行部数は5万部で行きたいと思います」と発表した。そして、5万刷る必要があるということを説明した。
その結果、初版は4万部と決まった。
美芳にそのことを伝えた弘子は、「担当営業が頑張ってくれないと書店に並びませんから」と、営業の存在をアピールするのだった。
その後、千葉は「誰も知らなくていい。本が売れればいいって心から思う」と弘子に告げた。
そして、『54』は売れに売れ、完売が続出。すぐに増刷も決定した。
出版記念パーティで、美芳は千葉に「あなたが千葉さんですか、売ってくださってありがとうございます」とお礼を告げた。言われた千葉は「嬉しい」と涙を流すのだった。
思い入れがなくても仕事はできる。でも、思い入れがあれば、仕事は楽しい。
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キャスト
松方弘子(まつかたひろこ) / 菅野美穂(かんのみほ)大手出版社・豪胆社内にある週刊 『JIDAI』 の編集もの部員。
何事にも積極的で責任感も強く、中途半端が嫌い。一度仕事モードに入ると、“寝食恋愛・衣飾衛生”の観念が消失し、恋人・新二とのデートをすっぽかすほど仕事に没頭する。その、男顔負けのたくましい仕事ぶりから、女でありながら「働きマン」と呼ばれている。
強気の発言も多く、敵をつくりやすいが、仕事に対する情熱は人一倍強い。目標は「世界中に売れる雑誌をつくること」と「そのために30歳までに編集長になること」。好物は納豆巻き。
田中邦夫(たなかくにお) / 速水もこみち(はやみもこみち)
週刊 『JIDAI』 の新人編集者。入社1年目。
「仕事だけの人生なんか」と仕事を重視せず、「やりたいことをのんびりと」「夜は仕事をしない主義」など、徹底して個人主義を貫く構えを見せる男。もともと、ファッション誌志望のため、『JIDAI』の仕事は適当にこなしていればいいと考えている。
指導係の弘子と、なにかとぶつかることが多い。
成田君男(なりたきみお) / 沢村一樹(さわむらいっき)
週刊 『JIDAI』 編集部のデスク。弘子の直属の上司。
激務な週刊誌デスクでありながら、「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」を実行できる、生き方上手な大人の編集者。部下の仕事状況を常に把握し、冷静に指示を出している。梅宮編集長の片腕的な存在。
渚マユ(なぎさまゆ) / 平山あや(ひらやまあや)
週刊 『JIDAI』 編集部員。編集は2年目。
夢は、大好きな作家の小説を世に送り出すこと。弘子の「働きマン」としての姿を尊敬していて、いつかは自分も弘子のようになりたいと思っているが、『JIDAI』ではまだまだ駆け出し扱いで、きちんとした担当を任されていない。
色気のないことが悩み。
荒木雅美(あらきまさみ) / 佐田真由美(さだまゆみ)
歯科衛生士で、弘子の大学時代からの親友。
その美貌とフェロモンから恋人が途切れたことがないどころか、常に複数キープしている。
弘子が何でも話せる唯一の相手で、よきアドバイザー。
山城新二(やましろしんじ) / 吉沢悠(よしざわゆう)
弘子の4年越しの恋人。大手ゼネコン会社の社員。
優しく真面目な性格。現在はマンション建築の現場監督をしているが、本来やりたかった仕事とは違うため、行き詰まりを感じ始めている。それがやがて、弘子との関係にも影響していく……。
梅宮龍彦(うめみやたつひこ) / 伊武雅刀(いぶまさとう)
週刊『JIDAI』の編集長。
肝心なときになると、どこからともなく現われ、頼りになる一言をいう。
過去に有名な仕事をいくつも残している。「上からは叩かれ下からは突き上げられてしんどい」とこぼしながらも、編集長を続けているのは、単に「楽しいから」と言い切る、元祖・働きマン。
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