花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜卒業式&7と1/2スペシャル
[第11話]
09/11放送

芦屋瑞稀(堀北真希)は、中津秀一(生田斗真)からの告白を受けた。瑞稀の笑顔で元気をもらってる。でも、瑞稀が悲しむ原因はい

つも佐野泉(小栗旬)だ、だから自分は決して瑞稀を悲しませたりしない中津はいうのだった。

 そんな折、桜咲学園が陸上競技大会の予選会場に選ばれ、その開会式を盛り上げるため、パフォーマンスをしてほしいと猿渡教頭(

宇梶剛士)が頼む。生徒たちははじめ面倒くさがるが、参加した寮にはハワイ旅行が贈られると聞き、俄然やる気になり、盛り上がる


 一方、桃郷学院のグラウンドで弟・佐野森(大東俊介)を指導する岳彦を見ていた佐野は、岳彦と対峙したいとも思うがその一歩が

踏み出せず、グラウンドを後にする。

瑞稀は校医・梅田北斗(上川隆也)のもとを訪れていた。中津に告白されたことを話し、自分が女だとバレているのではと危惧したが

、梅田は「あいつはおまえが男でも女でも思いを告げたと思う。だから、今度はおまえがきちんと向き合ってやれ」とアドバイスする

。そして、佐野のことを心配する瑞稀に、「そんなに心配なら、行ってこい」と促す。

梅田に言われ、桃郷学院まで来た瑞稀だったが、佐野とは行き違ってしまう。ところが、そこで目にしたのは、担架に乗せられ運ばれ

る岳彦の姿だった。瑞稀は急いで寮に帰り、佐野に報告すると、「どんな事情があるか知らないけど、たった一人の父親だろ?」と病

院へ行くように促す。が、佐野は動こうとしない。しびれを切らした瑞稀は、自分が行くと言い部屋を飛び出す。しかし、佐野が来る

と信じていた瑞稀は、予想通り、後を追ってきた佐野をタクシーに乗せ、病院へ送る。

佐野が駆けつけると、岳彦は容態も落ち着いていて寝ていた。十二指腸潰瘍が再発したのだという。ベッドの傍らにいると、岳彦が目

を覚ました。「大丈夫か」と声をかける佐野。岳彦は「すまなかったな。母さんを看取ってやれなくて。それだけじゃない。おれはあ

いつに何一つ夫らしいことをしてやれなかった」と言う。「そんなこと、ねえんじゃねえの。おふくろが最後までおやじの名前を呼ん

でたのは、きっとおやじのこと信じてたからだ。最後の母さんの顔は幸せそうだった。今なら少しはわかるよ。おれにも信じられるや

つらがいるから」と佐野は穏やかに話す。2人はお互いの誤解を少し解くことができた。
病室を出ると、弟の森(大東俊介)がいた。佐野は森に「おやじを頼むぞ」といい、病院をあとにする。

一方、瑞稀は中津に、「なんで、オレのこと……」と聞きかけた。すると、中津は「返事はまだいいから」と言い、寮ごとの対決に負

けないからと宣言する。
そして、中津は佐野と2人きりになり、「瑞稀のこと、やっぱわかってたか」と、確認する。答えない佐野に、中津は「瑞稀に対する

思いは誰にもまけねえ。たとえ相手がおまえでもな。佐野、勝負しろ」と言い渡す。

佐野は部屋に戻ると「昨日はごめん」と謝った。それは瑞稀の言葉とかぶり、お互いに笑いあう。そして、父親ときちんと腹を割って

話せたことを報告する。「こんなに時間かかっちまったけど」というと、瑞稀は「それだけの時間が必要だったんだよ」と言う。
夜、眠りについた佐野は、そんな瑞稀のことを考えながら、「おれも譲れねえ」とつぶやくのだった。

そして、いよいよ陸上競技大会開会でのパフォーマンス参加権を巡り、寮ごとの勝負が始まった。勝負をしきっているのは、ブロッサ

ム学園の花屋敷ひばり(岩佐真悠子)たちだった。
その頃、原秋葉(紺野まひる)は梅田を訪ねると、佐野と中津のふたりが妙だと言う。事情を知る梅田は、男には勝負しなければいけ

ない時があると言い、秋葉を追い出す。

寮対抗の勝負の結果、3寮すべて引き分けとなった。結局、3寮とも集まり、協力してパフォーマンスをすることになる。

練習に行こうとする佐野に、中津は「なんで今日の勝負受けた?」と聞く。すると佐野は「あいつにヘンなとこ見せたくないから。そ

れに、自分からもおまえからも、もう逃げたくないんだ」と答えた。そんな佐野に、中津は「おれ、わかった。誰にも負けたくないん

じゃなくて、おまえだから負けたくないんだ」と笑う。

佐野が部屋に戻ると、瑞稀がマッサージをした。佐野には専属トレーナーがいない。だから、何か役に立ちたくて、瑞稀は自分なりに

マッサージを勉強したのだ。そんな瑞稀に佐野は「次の大会は、お前のために跳ぶから」というが、瑞稀は嬉しそうに「おう!」とい

うだけだ。「おまえ、意味わかってんのか?」と佐野が聞くと、「わかってるよ。日ごろの感謝の意味をこめてだろ」と答える瑞稀。

「やっぱわかってない」と苦笑する佐野だった。

そして、陸上競技大会当日。3寮合同による派手なチアダンスのパフォーマンスが行われた。会場は拍手喝采。その様子を撮っていた秋葉も感動していた。
競技が始まった。瑞稀は佐野を応援する。それを見ていた森は「神楽坂に勝って、おれのとこまで来い!」と言う。佐野は「おう」と元気に答えるのだった。そして、佐野は瑞稀に、大会の時にいつも持っていたお守りが机の引き出しに入っている。それを瑞稀に持っててほしいと頼んだ。
部屋に戻った瑞稀はお守りを持つと、会場に戻ろうとしたが、そこで佐野の携帯がなっているのに気づいた。病院からのようだ。

いよいよ、佐野の出番だ。中津は「絶対跳べよ」と佐野を応援する。佐野はみんなの応援を胸に、グラウンドに出て行った。

一方、瑞稀が急いで寮を飛び出すと、そこで花屋敷ひばりとぶつかった。その時、瑞稀はパスポートが入った財布を落としてしまう。ひばりはそれを見て……。

瑞稀が応援スタンドに行くと、中津から「佐野が一度もまだ跳んでいない」ということを聞いた。失敗の数で勝敗が決まるからだ。「誰よりも高く跳ばなくちゃならない。それはおまえのためだ」と中津は瑞稀に告げる。
そして、いよいよ佐野が動いた。高さは神楽坂の持つ高校記録・2m21cmだ。1度目失敗し、2度目も失敗。次、跳べなかったら失敗だ。
瑞稀はスタンドから佐野に声をかけた。「2足下がれ。いつもの助走の位置から2足下がれ!」と。ここに来る前に岳彦の病院に行った瑞稀は、岳彦から、佐野が思うように跳べなかったときはそう伝えてほしいと頼まれていたのだ。
そして3度目――。跳んだ! とうとう佐野は跳んだのだ! 盛り上がる観客。佐野は瑞稀や中津、そして仲間に向かってガッツポーズを見せた。

帰り道。「おれのおかげだな」と笑う瑞稀に「おやじのおかげだろ」と言う佐野。そんな2人の後ろ姿をひばりはじっと見つめていた。
そして、ひばりは難波南(水嶋ヒロ)ら寮長3人を呼び出し、こう言った。「もし、これが本当なら桜咲学園始まって以来の事件です。この桜咲学園に女性がいます」と。
偶然通りかかった中津はそれを聞いてしまった――。
そんなことは知らず、じゃれあう瑞稀と佐野だった。
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09/11 第11話


09/04 第10話


08/28 第9話


08/21 第8話


08/14 第7話


08/07 第6話


07/31 第5話


07/24 第4話


07/17 第3話


07/10 第2話


07/03 第1話

キャスト
佐野泉 / 小栗旬(おぐりしゅん)
桜咲学園2年生。中学時代には高跳び選手として将来を有望視されていたが、ある事件をキッカケに高飛びを止めた。一応、陸上部に籍はおいているが、活動はせず体育の授業もサボっている。
クラスメイトであり、寮では同室になった瑞稀をうざいと思うが、次第に「決して諦めないパワー」に影響されていく。酒にめっぽう弱く、料理や菓子に入っている微量の酒でも酔ってしまい、誰彼構わずキスをするいう一面も。
芦屋瑞稀 / 堀北真希(ほりきたまき)
アメリカ帰りの帰国子女で、桜咲学園2年生に編入。中学生の頃、当時、将来を有望視されていた高跳びの選手・佐野泉が跳ぶ姿を見て感動し、ファンになる。
しかし、佐野が自分のせいで高跳びを止めたことを知り、「もう一度跳んでもらいたい」と日本に帰国。本当は女だが、さらしで胸をつぶし、全寮制の男子校に“男”として編入する。佐野とはクラスメイトで、寮でも同室。性格は、底抜けに明るく、感情表現もストレート。スポーツ万能で、特に足が速い。
中津秀一 / 生田斗真(いくたとうま)
桜咲学園2年生。スポーツ万能なサッカー少年で、瑞稀、佐野のクラスメイトであり、親友。
瑞稀が女であることには気づいていないが、なぜか恋心を抱いてしまい、自分はホモなのではと真剣に悩んでいる。
賑やかでお調子者だが、ムードメーカーでもあり、友達思いで、熱く純粋な気持ちの持ち主。芯も強く、一度決めたことは決して曲げない。瑞稀に対しての思いも、自分で納得してからは真っ直ぐに向かっていく。
ジュリア / 美波(みなみ)
瑞稀の親友で今もアメリカに住んでいる。
今回の来日の目的は瑞稀をアメリカに連れて帰ること!!
しかし、佐野に想いを寄せている瑞稀の気持ちを知って彼女はある作戦を実行するのであった。

中津かの子 / 萬田久子(まんだひさこ)
中津の母親。プロのサッカー選手になりたいという中津を何とか大阪に連れて帰り、実家を継がせてたいと考えている。
そんな母親に対し中津は、ある試合で勝ったら諦めてくれと彼女に提案するのであった。
難波南 / 水嶋ヒロ(みずしまひろ)
桜咲学園3年生。瑞稀、佐野、中津らが生活している第二寮の寮長でもある。女の子が大好きな学校一のプレイボーイ。外見と行動はナンパだが、中身は男気あふれており、後輩思いでもある。強いリーダーシップがあるため、寮生からも信頼されているが、特に2年生の中央からは、熱狂的に好かれている。第一、第二、第三の三寮長からなる“花桜会”のメンバーとして、生徒会長的な役割も果たしている。
関目京悟 / 岡田将生(おかだまさき)
桜咲学園2年生。瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。
一見すると知的でクールなキャラだが、実はナンパ大好き。だが、いつも「いい人ね」で終わってしまう。陸上部の部長でありながら、陸上に打ち込めずにいたが、困難を乗り越えて高跳びに復帰する佐野や、何事に対しても全力投球の瑞稀らと接しているうちに、少しずつ本気で向き合うようになる。
中央千里 / 木村了(きむらりょう)
桜咲学園2年生で、瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。顔が命の美少年。自分と同じ“かわいい系”の瑞稀をライバル視し、最初は何かと嫌がらせをしたりもするが、やがて仲良しになり、瑞稀にさまざまな悩みを相談するように。しかし、そのほとんどは難波の話題ばかり。ただ、本人曰く、ホモではなく「難波先輩は特別」だとか。難波に近づこうとする聖ブロッサム学園の女子たちを片っ端から蹴散らしていく。
萱島大樹 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
桜咲学園2年生で、瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。中津とは同室。
霊感少年で人のオーラが見え、瑞稀に恋心を抱く、中津のオーラを興味深く観察している。かつては、その不思議な能力から周囲に気味悪がられていたが、唯一、普通に接してくれたのが中津だったのだ。何に対しても余計な詮索も口出しもせずに、じっと人の話を聞き、本当に必要なときだけ、そっと手を差し伸べるタイプ。
梅田北斗 / 上川隆也(かみかわたかや)
桜咲学園の保健医。しかし、実は「身体を見るだけで性別が分かる」というゲイ。ただし、男なら誰でもいいわけではなく、未成年には一切手を出さないのがポリシー。瑞稀のことを誰よりも先に「女」だと見破った。女なのに男子校に入ってきた瑞稀が珍しく、しばらくしてから学校に突き出そうと考えている。しかし、次第に瑞稀の佐野への真っ直ぐな思いを知り、誰にも言わずに、その存在を認めることに。やがて、公私にわたり瑞稀が頼る相談相手に。
嵯峨和真 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
第2寮に所属しており、サッカー部の部長として活躍している。
サッカー大好きな中津とつるみ教室では常に盛り上げ役に徹する。
イケメンに加えて接しやすいその性格が評価されておりイケメンランキングでは常に上位に食い込んでいる。
野江伸二 / 五十嵐隼士(いがらししゅんじ)
第2寮に所属しており、マンガアニメ研究会の部長である。
イケメンなのに超アニメおたく!?
どんなことに対しても調子がよくおとぼけ天然キャラ。
趣味でウソ発見器を作ったり、コスプレの衣装を手作りするほど手先が器用なのが取り柄。
北花田航平 / 武田航平(たけだこうへい)
第1寮に所属している。しかし実際は第1寮の落ちこぼれ組。
苦労するのが嫌いで何とか楽に物事を片付けようとする世渡り上手なイケメン君。
花屋敷ひばり / 岩佐真悠子(いわさまゆこ)
聖ブロッサム学園の3年生。
生徒会長を務めており、女王様のようなポジションにいる女の子。
どこかへいく時は“ひばり4”という部下を連れていく。
自己中キャラだと思われがちだが、実は誰よりも周りのことを考えているとかいないとか。
今池こまり / 黒瀬真奈美(くろせまなみ)
聖ブロッサム学園の1年生の女の子。ひばりから特に気に入られているこまりだが、正直すぎる性格が災いして、ひばりに毒舌を吐くこともしばしばある。
原秋葉 / 紺野まひる(こんのまひる)
謎多きカメラマンの女。
どうやら桜咲学園のイケメン生徒の写真を撮りまくり、それをブロマイドとして女子中高生のファンに売っているらしい。
しかし本職もしっかり持っており、普段はファッション関係の一流カメラマンらしい。
ただ、毎日のように学園内にいるので果たして本当に働いてるのかも謎。
ファッションセンスはとにかく強烈である。

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