家政婦のミタ
[第8話]
三田のことを知りたい恵一と子どもたちは、何度も三田に声をかけて彼女の過去について聴く。だが三田は「これからは業務命令以外で話しかけないで下さい」と冷たくあしらう。11/30放送
そんな中、三田は死んだ母の幽霊ではないかと翔(中川大志)が言い出した。
希衣(本田望結)は「じゃんけんで負けたら自分のことを話して」と業務命令を出し、海斗はルービックキューブ、翔も得意のバスケで勝負を挑むが、あっという間に負けてしまい、結局話は聞けなかった。
ある日、子どもたちの祖父の義之(平泉成)が怪我をして入院することになる。うらら(相武紗季)から連絡を受け家族で見舞いに行くが、義之は養子の話を断った恵一や子どもたちに素直になれず怒鳴りつける。
結(忽那汐里)は義之と阿須田家が仲直りできるように、人の声マネが得意な三田にある依頼をした。
暗い病室で死んだ母親のフリをしてもらい、義之を説得しようとしたのだ。
義之が死んだ娘の幽霊だと思い心を開きかけた時、企みはバレてしまい三田は義之に殴られる。
だが「家族を失った痛みはわかる。だがあなたにはまだ愛してやれる家族がいる」という三田の言葉に義之の心は打たれた。
三田も後日紹介所の所長に、再び人と打ち解けることを諭される。
義之が退院し、三田を含め家族でお祝いの食事会を開くことになった。だがまたしてもうららのミスでレストランが予約できておらず、家で出前を取ることに。
希衣が差し出したモナカを、三田は噛み締めるように食べた。そしてついに自分の過去を語り始めた。
三田は小さい頃、自分を助けようとした父を川で亡くした。母は自分を恨み、再婚した後は生まれた弟だけを愛するようになった。
養父が自分に色目を使い始めると母の怒りは増し、お前の笑顔が悪いんだ…と言われるようになる。
こんな自分でも愛してくれる人がいるのか…と思っていた時に夫に出会い、結婚し可愛い息子も生まれた。毎日心の底から笑い、幸せだった。
しかし、弟が自分に言い寄り関係を迫ってくるようになる。腹違いとは言え血の繋がった姉弟、どうにかして離れてほしいと善意に訴えたが、無駄だった。
そしてついに夫に弟の正体を知られてしまう。
夫は弟を遠ざけようとするが、逆上した弟は家に火を放った。
最愛の夫と息子を失ってしまい、弟もそれを嘲笑うかのように自殺した。
母から、夫の家族からまたも責められ、「謝らなくていいから、死ぬまで笑うな」と言われる三田。
自分の笑顔が人を不幸にする…。その日から彼女の未来と笑顔が消えたのだった。
堰を切ったように溢れる想いを吐露すると、三田は「約束通り、お暇を頂きます」と言い残し阿須田家から姿を消した。
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キャスト
三田灯 / 松嶋菜々子(まつしまななこ)料理・洗濯などの家事を完璧にこなすスーパー家政婦。
笑うことがなく、常に無表情で感情が読み取れない。
頼まれた仕事は何でもやってしまい、時に周囲を驚かせ、当事者は現実を直視することになる。
阿須田恵一 / 長谷川博己(はせがわひろみ)
ハウスメーカー・サワイホームの営業部課長。
2歳年上の凪子とできちゃった結婚をした。
4人の子どもをもうけたが父親としての自覚が持てず、家族といると息苦しさを感じている。
落ち着くのはトイレの中と車の中。
結城うらら / 相武紗季(あいぶさき)
亡くなった恵一の妻・凪子の歳の離れた妹。
恵一の長女・結が通う高校で体育教師をしている。
明るい性格だが空気が読めず、恵一の子どもたちからはうざがられている。
阿須田結 / 忽那汐里(くつなしおり)
阿須田家の長女で、高校2年生。写真部に所属。
母を亡くしたショックで好きな写真に打ち込めない。
家が嫌いで、一日も早く出たいと思っている。
阿須田翔 / 中川大志(なかがわたいし)
長男で、中学2年生。
運動神経が良く、バスケットボール部でキャプテンをしている。
まっすぐな性格で、すぐに熱くなる。
阿須田海斗 / 綾部守人(あやべしゅうと)
阿須田家の次男で、小学6年生。
頭が良く有名私立中学へ進学するため塾に通っている。
家ではクールに振る舞うが、母が亡くなったことを実は誰よりも悲しんでいる。
阿須田希衣 / 本田望結(ほんだのぞみ)
阿須田家の次女で末っ子。無邪気で明るい。
「フリン」って何?など、知らない言葉を耳にするとすぐに質問する。
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