婚カツ!
[第4話]
雨宮邦之（中居正広）たちの春見区少子化対策課は、“ゴルフ合コン”を開催することになった。その日は土曜日であったが、誰か1人は、結婚相談者が市役所に来たときの為に役所の窓口を担当すること。ここは平等に“あみだくじ”で決めることになった。結果は、匠（谷原章介）と周五郎（橋爪功）が主催者として“ゴルフ合コン”に参加し、くじ引きで負けた邦之は役所の窓口を担当することになる。05/11放送
ゴルフ合コンには春乃（上戸彩）、茂（佐藤隆太）が参加していた。邦之に頼まれたのだ。ところが頼んだ張本人の邦之がいなくて、春乃はちょっと不機嫌になる。
そんな春乃が女子更衣室で着替えていると、後ろから肩を叩かれる。何と優子（釈由美子）もゴルフ合コンに参加していたのだ。
いよいよ合コンが始まった。チェックリストまで作って男性人を厳しく値踏みする優子。その様子を唖然として見ていた春乃だったが、優子が“男選び”について詳しく教えてくれるので段々、興味が沸いてきたようだった。
茂は、この機会に春乃にプロポーズするつもりで、なんと指輪まで用意していた。男子更衣室では告白までのシミュレーションも完璧だったが、実際には空回りばかり。
ゴルフ合コンでは、優子の厳しいお目に適った男性が現われる。それは溝口静子区長にヘッドハンティングされて区役所入りした伊藤勝（北村有起哉）だった。
「パーフェクトだわ♪」優子は勝の紳士的な態度に俄然やる気をみせる。
一方、土曜日の区役所に残り、“婚活相談窓口”で暇を持て余していた邦之に、突然災難が降りかかる。昨日、自宅で観たドキュメンタリーの影響を受けた溝口静子区長（風吹ジュン）が、撮影隊を引き連れて婚活相談窓口にやって来たのだ。溝口区長は「自分が窓口で区民の相談を受ける姿を撮りたい」と言う。
しかし、いくら待っても相談者は現れず、周囲には気まずい雰囲気が漂い始めた。困った邦之は方々に電話をかけるが人手が集まりそうもなかった。頼みの綱・弟の邦康（上田竜也）に連絡すると、邦康は3人の友人を連れてきてくれた。
邦之が邦康にきちんと説明をしていなかったこともあり、始めはチグハグな婚活相談ニナッテドキマキしたものの、邦之がこれまでの婚活経験から得たことを3人に話して聞かるうちに、だんだん婚活相談らしくなってくる。これには溝口区長もご満悦だ。
無事、撮影も終わって、邦之と邦康に労いの言葉を掛ける溝口区長。ところが、邦康のうっかり発言で、邦之の実家がとんかつ店だと知った溝口区長は、「ぜひとも、食べに行く！」と宣言する。
それを聞いた邦之は大慌てだ。父・邦夫は、自分が区長に嘘をついていることを快く思っていない。こんな時に区長と直接対面させたらどうなることやら…。何とか阻止しようとするが、一旦、口にした区長の行動は誰も止めることは出来ない!!
仕方がない邦之は邦康に道案内を任せ「なるべく時間を稼げ」と指示する。
そして邦之は仕事が終わったばかりの真琴（りょう）に再び助けを求め、事情を話して婚約者役を頼んだ。そして急いで『とんくに』へ。
その途中で邦之の携帯に春乃から電話が入った。
「ごめん、今、大変なんだよ…。でも真琴に頼んだから大丈夫！」と言って邦之は電話を切る。そしてひたすら『とんくに』へと急いだ。
邦之の言葉を聞いた春乃はプンプンだ。「なんで、真琴なの!?」と呟くと、『とんくに』へ直行する。
邦之が『とんくに』に戻ると、区長たちはまだ到着していなかった。しかし、すぐに邦康と一緒に溝口区長ご一行様が到着する。
溝口区長は、再三にわたって邦之の結婚話に触れようとするが、邦之は必死に話を逸らそうとする。邦之の必死な様子を見た邦夫もまた、結婚話に触れないよう、必死でトンカツの説明をするのだった。
どう見ても限界だった。それでも、息子の為に必死にトンカツの説明を続ける邦夫。
その様子を見ていた邦夫は「親父…もういいよ」と言い、溝口区長に「結婚は嘘だった」と頭を下げる。邦夫と邦康も一緒に頭を下げた…。
しかし、それを聞いた溝口区長は「私を騙していたの!?」とパニック状態に…。
そこに現われたのは、春乃あった！
「区長さん、私が邦夫の婚約者です！」春乃はそう言うと、事のてん末を溝口区長に説明し始めた。「昨日、邦夫と大喧嘩をして『別れる！』と啖呵を切ったけど、もう一度やり直したいから記ました」…と。もちろん、全部、邦之を助けるためのお芝居だ。
「な〜んだ、そうだったの♪」溝口区長は納得する。
ところが、そこに邦之からヘルプを頼まれた真琴が飛び込んできた。
「区長さん、初めまして。私が邦夫の婚約者です！」
さらに、春乃が邦之とイチャイチャしているのを見た茂が誤解して、怒鳴り込んで来た。
「春乃を好きなのは俺だ！」
いろいろトラブルはあったものの、何とか誤魔化すことに成功した。
とりあえず一安心をする邦之、春乃、邦康、邦夫、真琴…。
そんな中、茂は思い切って春乃に「結婚してほしい」と、告白するのだった…。
一方、勝から区役所に荷物を運ぶように言われた匠は、勝の机にあった書類に気が付いて思わず固まってしまう。それはとんかつ屋『とんくに』や茂の酒屋がある商店街の再開発事業計画案だった…。
06/29
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第2話
04/20
第1話
世の中が『就職氷河期』と言われる時代に3流大学を卒業。
なんとか企業に就職したものの、とあることがきっかけで会社を辞めてします現在は失職中。
なかなか次の仕事先が決まらず悩んでいたある日、自分が住んでいる区の臨時職員募集を発見しとりあえず応募する。
そしていざ面接当日。
特に問題もなく面接が進んでいったが最後の最後に採用条件が既婚者であることを告げられる。
邦之に結婚の予定があるわけもなく、もちろん相手すらいない。
しかし、仕事が欲しいばかりに結婚の予定があると嘘をついてしまう…。
この一つの嘘のせいで、邦之の人生が狂うことになるなど、
この時邦之は考えてもいなかった…。
雨宮邦之の父が営むとんかつ屋のアルバイト店員として働いている女性。
邦之とは子供の頃からの付き合いで、春乃も邦之と同じく就職活動をしていた。
内定をもらうところまではいったのだが、
このところの不況であえなく内定切りにあい、職場を失ったためにアルバイトをしているわけだ…。
そんなある日、邦之が“婚カツ”をはじめたことを知り、
結婚というのはどういうものか、興味本位で自分も“婚カツ”へと足を踏み入れる決意をするのであった。
雨宮邦之の幼なじみで、現在は酒屋の長男として店を継いでいる。
家業を継いだのは茂本人の意思であり、現在は子孫（跡継ぎ）を残すことに責任感を持っている為とにかく結婚願望が強い。
キャラクター的にも女の子に対してガンガン行くタイプに見えるのだが実は気が小さい。
いつも肝心なところであと一歩が踏み出せず『いいお友達』止まりになってしまう。
だから女の子友達は多い。
年上の邦之とは本音が言える親友であり、兄貴として頼りにもしている。
邦之が“婚カツ”を始めたことを知って自分も真剣に“婚カツ”をしてみようと決意するのであった。
邦之の弟で現在は美容師として働いている。
美容師と言ってもまだまだ“卵”の修行の身だが、
その実力は買われており、将来を期待されている。
職場のプレッシャーからか、仕事に疲れるとすぐに実家のある下町にフラりとやってくる。
一見なよなよした“草食男子”と思われがちだが、実は肉食だとか!?
28歳独身の女としての人生に若干危機を感じつつあるOLの女性。
このままでは一生結婚できないと考え、本格的に“婚カツ”を開始した。
主な戦場は、婚カツをしている男女が集まって交流を深める“婚カツパーティー”。
優子はこのパーティーで結婚相手を本気で探すつもりである。
そんなある日、優子は婚カツパーティーに参加していた邦之や茂と出会う。
出会った当初は、遊び感覚で参加しているように見える邦之の態度に反感を覚えたが、
徐々に邦之の人柄に惹かれつつあるようで･･･。
邦之の幼なじみで現在は区の職員として働いている男。
一応結婚はしているようだが、その結婚生活には“謎”が多い。
どうやら他人には言えない“秘密”があるらしい。
そうは言っても匠の性格は優しく真面目。
自分と関わる誰とも、争うことを決して好まず、自己主張も特にしない。
それはそれで問題でもあるが…。
そんな彼だが、なぜか結婚に関してだけは「ロクなもんじゃない」と愚痴をこぼすことが多い。
一体彼の結婚生活には何があったのか!?
邦之と邦康の父で普段はとんかつ屋『とんくに』を営んでいる。
邦康が生まれて間もなく妻を亡くし、今日まで男手一つでふたりの息子を育ててきた。
いずれは邦之に『とんくに』を継いでもらいたいと考えていたが、
とんかつ嫌いの邦之は決して店を継ごうとしない為、今ではほぼ可能性がないとあきらめている。
婚活サポートビジネス『スターマリッジ』の社長を務める女性。
婚活をしにやって来た邦之と運命の再会を果たす。
実はこの真琴、幼い頃に邦之と地元の少年野球チームで一緒に活動。
エースの邦之とバッテリーを組んでいたのだ。
そんな彼女も今ではバツイチの子持ち。
その経験を生かして『スターマリッジ』を立ち上げた。
区長として働いている女性で、臨時職員として入ってきた邦之の上司である。
区の財政難をなんとか乗り切ろうと日々努力し続ける野心家。
弁護士の夫との間に5人の子供がおり、区長としても母としても忙しい日々が続いている。
隠れた“とんかつ好き”でもある。
長年務めていた会社が不況によるリストラ政策を行い、
見事にそのリストラにされ職を失った男。
邦之と同様に、区の臨時職員採用の話を見つけ応募した。
このチャンスを逃してはあとはホームレスしかないという絶体絶命の状況であるがゆえに、
雇用条件に合う既婚者ですと嘘をついて採用された。
既婚でないとバレたらすぐクビになる!?
周五郎も邦之らと一緒に婚カツを始めることになった。
区を財政破綻から救う救世主として、
区長にヘッドハンティングされてきた経済界の超エリート。
一流大学を出て、エリートコースをひた走ってきた彼にとって、邦之は別世界の人間。
取り扱ったことのない新しい人種として完全に下に見ている。
勝は独身で私生活は謎が多い。
肉が嫌いで野菜が好きという典型的な草食男子である。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
