ラストフレンズ
[第10話]
瑠可（上野樹里）が家に帰ってきた。瑠可の頬には傷があった。美知留（長澤まさみ）とタケル（瑛太）は心配するが、瑠可は「モトクロスの練習で転んだだけだ」と話す。しかし、タケルは瑠可が噓をついていると感じていた。06/12放送
その夜、一同がシェアハウスの面々が食事をしているとドアのチャイムが鳴る。それはエリ（水川あさみ）が注文した通通信販売の品を届けにきた宅配業者だった。チャイムの音だけにオドオドする一同の様子に、美知留は「自分がシェアハウスを出て行く」と告げる。瑠可は「宗佑（錦戸亮）はどんなことをしても居場所を突き止める。ひとりになるのは、危ない」と美知留を止めた。
瑠可の部屋へ行ったタケルは「美知留に、本当の気持ちを伝えなくていいの？」と、問いかける。瑠可は「美知留にだけは言えない」と、答えたのだ。友情だけではなかった自分の気持ちを美知留が知ったら傷つくはずだから…瑠可は、そう言う。しかし、２人の会話を美知留は偶然聞いてしまう。驚いた美知留は、シェアハウスを飛び出してしまう…。
瑠可は、「美知留には何も求めるつもりはない。でも、自分が出て行くしかない」とタケルに伝える。その言葉を聞いたタケルは「僕はずっと瑠可の味方だから、別れない…」と告げた。
翌朝、美知留は皆に内緒で出て行こうとするが、ちょうど起きてきたタケルに見つかってしまう。「瑠可の気持ちには応えられない」「どんな顔をして会えばいいのかわからない」美知留は苦しい心情を伝えると実家に戻る。
この日は瑠可が目指していた大切な大会の日だった。美知留が帰ってこないことを心配する一同。そんななか、エリと友彦（山崎樹範）が出勤しようと家を出ると、シェアハウス近くの公園のベンチに宗佑が座っている。宗佑はエリを見ると立ち去ろうとする…。
そんな宗佑をエリは捕まえる。「あんたはそうやって私達を脅しているつもりだろうけど、そんなことをしたって、私はあんたなんか怖くない」「あんたも男なら引くことを覚えなさいよ！『愛している、愛している』って自分の気持ちばかり押し付けて…」「男は引く！そうじゃないと、美知留の気持ちは本当に醒めちゃうわよ！」エリを制止しようとする友彦を払いのけ、エリは宗佑に思い切り叫んで立ち去った。エリは、コソコソとついて来る友彦にも、「あなたも人ごとじゃないんだからね。いつまでもコソコソと隠れていないで、もういい加減に妻のもとに帰りなさいよ！」友彦に対してエリに言い放った…。
実家に戻った美知留が、自宅にかかってきた電話に出ると、それは宗佑からだった。「もう終わりにしたい。君の友達に“引け”と言われたんだ。荷物もまとめてある。僕の部屋の合い鍵も返してほしい。一度、家に来てくれないか」宗佑の言葉に、意を決した美知留はマンションへ向かう。
しかし、それは美知留をマンションへ誘い込む宗佑の罠だった。さらに美知留は、宗佑の部屋で瑠可のお守りを見つける。美知留は、瑠可が宗佑に乱暴されたことを知った。おれは美知留にとって絶対に耐え難いことだった。「私、皆のところに戻る！」美知留が部屋を出ようとしたとき、宗佑は美知留の腕をつかみ…言った。
「皆がどうなっても、いいの？」
宗佑のその言葉に、美知留は自分がこの部屋に残ることを決心する。ベッドに押し倒され、全てが終わったあと、美知留は宗佑につぶやくように言った。「もう2度と瑠可に手を出さないで。タケルに手を出さないで。そうすれば、私は宗佑のソバにいてあげる…」。
ベッドの上に横たわる美知留は、涙を流してつぶやき、そのまま目を閉じた…。その美知留の姿は、まるで亡骸のように宗佑の目に映った。美知留の気持ちは…ここには、ない。
美知留の荷物を拾い上げようとした宗佑はカバンから落ちた写真を拾い上げる。それはシェアハウス・メンバーとの、スナップ写真だった。どの写真にも、笑顔の美知留が写っている…。宗佑は泣きながら、ひとりで写真を見つめていた。
どのくらい時間が経ったんだろう…。
美知留は目を覚ました。ベッドから起き上がり隣のリビングルームへ行くと、ソファーには腹部から血を流して静かに横たわる、宗佑がいた…。
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第1話
モトクロスが大好きで、全日本選手権の優勝を狙っていて、生計はアルバイトでたてている。
男っぽいサッパリとした性格に見られるが、じつは繊細な心の持ち主。
男女問わず好かれるタイプ。
美知留と高校時代の同級生で、彼女からは厚い信頼を得ている。
しかし、そんな彼女にも打ち明けられない悩みを抱えている。
22歳。美容室「NiCHE」にアシスタントとして勤める。
ほんわかとした明るい性格だが、優柔不断で頼まれると嫌といえないタイプ。
親の離婚を経験している。父親は酒飲みで暴力を振るっていた。
母親と一緒に暮らしていたが、母親は男にルーズで家に連れ込むため、家から出たいと願っていた。
恋人・宗佑からの同居の誘いにとても喜んだが、イザ暮らし始めた初日から、ＤＶに苦しむ。
22歳。区役所の児童福祉課に勤務している。
外見は頭が良くて優しく、大人の男というイメージ。
誰からも信頼されそうだが、じつは大変なやきもち焼きでDVという癖を持っている。
美知留の彼氏で同棲を始めるが初日から美知留に殴る蹴るの暴力を振るう。
その嫉妬心は異常で執拗。「男の髪は切るな」「親友の瑠可とは会うな」「約束した時間は必ず守れ」と要求はエスカレートしていく。約束が守れないときには、暴力に走る。
22歳。夜はバーテンダーで働く、メイクアップアーチスト。
一見モテそうだが、ユニセックスな雰囲気があって男を感じさせない。
ゲイと勘違いされることもある!?
優しい性格で女友達も多いが、やがて瑠可に惹かれていく…。
フライトアテンダント・エリの会社の先輩。
妻が家に男を連れ込んだのに何もいえない気の弱い男、
行き場がなくなって、シェアハウスへ入居する。
美知留が勤める美容室『NiCHE』の美容師。美知留の先輩にあたる。
因縁をつけては、アシスタントをする美知留に冷たく当たる。
それも、かなり陰湿。
美知留が勤務する美容室『NiCHE』のアシスタント。
美知留の同輩。
美知留の母親。夫と離婚後、美知留とアパート暮らしする。
男にだらしなく、度々、部屋に男を連れ込んだりしていた。
美知留がアパートの家賃を支払うという条件で、美知留が家を出ることを許可する。
美知留が家を出た後は、男遊びはさらにエスカレート!?
瑠可の弟。
瑠可が所属するモトクロスチームの監督。
瑠可の成長を温かく見守っている。
瑠可の父親であり、瑠可の一番の理解者で、いつもやさしく見守っている。
瑠可がモトクロスで勝負すると決めたときも、応援をしてくれた。
瑠可もその大きな愛をありがたく思っている。
大切な人であり、最も悲しませたくない存在の人。
瑠可の母親。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
