臨場2
[第3話]
留美(松下由樹)の近所に住む男性、内田(戸田昌宏)の遺体が自宅の寝室で発見される。04/21放送
包丁で胸を一突きされていたが、凶器は見当たらず、現場に血痕もなかった。
第一発見者は留美の知人でもある妻・朝子(中原果南)。
男性の財布や台所の包丁がなくなっていたことから、倉石(内野聖陽)も他殺と断定。
だが、その判断を聞いた妻の表情が安堵したように見えた留美は疑問を抱く。
西田教授(小林勝也)の解剖で、内田の遺体に傷口が2つあることが分かる。
包丁を刺した時と抜いた時に付いたものらしいが、時間差があるようだった。
そんな中、内田の同僚だった前川の名前が捜査線上に上がった。
前川はリストラされていたが、同じリストラ候補だった内田が自分の保身のために彼のよからぬ話を上司に告げていたらしい。
だが、妻の富江(池津祥子)に聞くと、前川は10日前に自殺していることが分かる。
やがて、立原(高嶋政伸)は朝子を疑い、連行させる。
内田は多額の借金があり、1000万円の生命保険にも入っていた。
朝子には夫を殺すだけの動機があるというのだ。
だが、取り調べを受けた朝子は犯行を否認する。
留美は朝子が夫の遺体を発見してから通報するまでに時間がかかっていることに疑問を抱く。
朝子は当初、夫が自殺したのではないかと考えたのではないかと留美は推理した。
そして、ついに凶器の包丁が朝子の家の近くの側溝から見つかった。
朝子の家の鍵の隠し場所を知っている親しい人間の犯行と思われ、富江に容疑がかかる。
富江は夫をリストラさせてことについて謝ってほしいと内田に詰め寄っていた。
だが、内田は聞き入れてくれず、富江は朝子の留守をねらって、殺害に至ったのだ。
遺体を発見した朝子は凶器の包丁を手に持った内田を見て自殺だと思い、それでは保険金が下りないと考えた。
そこで、包丁を抜いて外部からの侵入者であることを示したのだった。
06/23
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キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)警視庁刑事部鑑識課・検視官(警視)。
検視官としてその眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。
他人の見立てに対して「俺のとは違うな」が口癖。
豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾突く。
組織には馴染まない性格だが、一方で信奉者も多い。
意外にも趣味はガーデニングと家庭菜園。
かつて結婚していたが現在は独身。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課・管理官(警視)
倉石と同期。管理官として捜査一課の精鋭チームを率いている。
倉石の存在を疎ましく思っている幹部の典型。
敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。
倉石とは互いに力を認め合っているが常に対立。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課・検視補助官(巡査部長)。
交通課一筋、白バイ隊員として真面目に働いてきたが、ひき逃げ事件で倉石と知り合う。
犯人逮捕に導いたみごとな見立てと死者を自分の身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと思うように。
志願し検視補助官(検視官専用車の運転手)となり本気で検視官を目指すが、それだけに腰かけ気分の一ノ瀬が気に入らないようだ。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課・検視官心得(警部補)。
一流大学を卒業後、警察官に。準キャリアとしては異例の早さで出世。
万事がそつなく出世欲が強い性格。
捜査一課の立原管理官から「検視官心得はエリートコース」と勧められ、現在の部署に。
よって所詮は腰かけ、この役職に長居するつもりはないが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。
倉石雪絵 / 京野ことみ(きょうのことみ)
17年前に亡くなった、倉石の妻。
花園愛 / 金子さやか(かねこさやか)
全国紙『新日新聞』の女性記者。警視庁番の社会部所属。
猪突猛進型で、時折「女」を武器として取材を進めている。
「事件の匂いを嗅ぎつけるには、検視官の動きを監視するに限る」という上司・赤塚の教えを忠実に守り、常に倉石や一ノ瀬をマークしている。
男勝りな留美とは対極にあり、言い争いが絶えない。
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