鈴子の恋
[第4週]
興業の移動中に蒸発してしまった一座の男優の代わりにと鈴子(映美くらら)がお願いをすることで、興行主・純蔵(山崎銀之丞)の息子・真蔵(木村了)が代役として舞台に立つことになる。しかし役どころと同じく、鈴子と真蔵は恋に落ち、駆け落ちしてしまう。純蔵が雇った男たちが真蔵を探す中、2人は身を潜めて生活をしていた。01/23放送
そんななかワカナ(三倉佳奈)から居場所を聞いた英次郎(片岡鶴太郎)が訪ねてくる。「一緒に帰ろう」英次郎は必死に鈴子を説得するが、鈴子は頑として帰ろうとしなかった。一方で、父親に逆らう事もできない真蔵に、鈴子は呆れてしまい、一人、神戸の実家に帰ってしまう。
実家では、さき(浅野ゆう子)が病に伏せていた。さきは鈴子の顔を見るなり、「一度決めたら命をかけて旦那に尽くしなさい」と鈴子を追い返してしまう。
居場所を失った鈴子は真蔵の元へ戻ろうとするが、目の前で真蔵が純蔵の雇った男たちに捕まり連れて行かれてしまった。どうする事もできない鈴子が呆然としていると、英次郎がやってきて「一緒に神戸に帰ろう」と言葉をかける。「帰れない!」と意地になる鈴子に、英次郎はさきの病状について告げる。さきの病状を知った鈴子は、頑なに入院を拒むさきを説得するために実家へ戻るのだった。
鈴子の説得に、さきは「鈴子が一座に戻るのなら入院する」というのだった。
鈴子たちは、さきの入院代を工面するために、真蔵(木村了)に頭を下げ中国公演を行うことを決める。こうして鈴子の恋は終るのだった。
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キャスト
日向鈴子 / 映美くらら(えみくらら)旅芝居「日向鈴子一座」の座長。のちに芸名をミヤコ蝶々とする。
一座の座頭・英次郎と継母・さきに育てられるが、さきが実の母親だと思っている。
物心つく頃から十数人の座員に囲まれ育ったため、明るく耳年増な性格。
日向英次郎 / 片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)
鈴子の父親。「日向鈴子一座」の太夫元であり座頭。
数十人の座員を抱えて苦しい経営だがきりもりしている。
前妻・ハナとの間には子供の英一と鈴子がいたが、直感で鈴子を連れて来た。
日向さき / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
鈴子の継母で、元芸者。
妻子がいた英次郎と駆け落ちをして神戸にやってきた。
鈴子を赤ん坊の頃から大切に育てており、実の母親以上の愛情を注ぎたいと思っている。
橋口良太(青年時代) / 鈴木裕樹(すずきひろき)
鈴子の初恋の少年。芝居小屋の隣に住んでいる良家の息子。
舞台で華やかに舞う鈴子に恋をする。
父親の仕事の都合で東京に引っ越すことを手紙に書送るが、
鈴子はその手紙をすぐには読めず音信不通になってしまう。
春夫 / 佐野和真(さのかずま)
一座の漫才師であり、ギター演奏者。
座員で夫のいる蓮華と親しい仲。
明るく優しいが、座員の夏子にも手をだそうとするなど女にだらしない。
佐伯真蔵 / 木村了(きむらりょう)
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