梅ちゃん先生
[第19週]
高度成長期を向かえ、地方の農村部から「金の卵」と呼ばれる中学を卒業したばかりのたくさんの若者達が仕事を求めて上京してきた。08/06放送
安岡製作所にも「金の卵」がやってきた。15歳になるその少年の名は佐藤光男(野村周平)。青森から集団就職列車に乗って集団就職でやってきたのだ。
まだあどけなさが残る光男だったが、とても礼儀正しく周囲に気を配る少年で、みんなが好感を抱いた。義務教育を卒業したばかりだがオトナ顔負けの博学も感じられた。
梅子(堀北真希)は、末期癌患者・早野(津嘉山正種)のことで悩んでいた。入院を拒み、在宅治療を続けている早野。余命が僅かしか残されていない早野とどう向き合うべきか梅子は迷っていたのだ。
「何か容体が変わったら連絡してください」梅子は、早野の妻・妙子(丘みつ子)に伝える。
それから間もなくして、梅子は妙子から連絡を受ける。建造(高橋克実)は、慌てて出かけようとする梅子を呼び止め「慌てず、冷静に」と言って見送った。
妙子や梅子に見守られ、早野は最期を迎える。早野が息を引き取った時、妙子は梅子に「家族全員を見守ってくれて、ありがとう」と感謝の言葉を述べた。
『――冷静に――』梅子は建造の言葉をかみ締め、涙を堪える。
そんなある日、姉・松子(ミムラ)が赤ちゃんを宿ったという吉報が舞い込む…。
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キャスト
下村梅子 / 堀北真希(ほりきたまき)父は大学病院の医師で、3人の姉・兄を持つ末っ子。
負けん気が強く、医者を志して女子医学専門学校に入学する。
診療所を開いてからは「梅ちゃん先生」と親しまれる。
下村竹夫 / 小出恵介(こいでけいすけ)
梅子の兄。父に憧れて医師を志し、医科大学に通っていた。
だがやがて本当の自分らしい生き方を考え始める。
下村松子 / ミムラ(みむら)
下村家の長女で、梅子の姉。容姿端麗な優等生。
やがて丸の内の企業に就職し職業婦人となる。
下村建造 / 高橋克実(たかはしかつみ)
梅子の父親。子どもの頃、下村家に養子として入り医師となった。
現在は大学の医学部教授。
優秀な医師だが、いつもしかめっ面で言葉少ななため、とっつきにくい。
梅子が医師になりたいと言った時には反対するが、梅子が自分の医学への思いを継ぐ存在であることを実感し、やがて応援するようになる。
下村芳子 / 南果歩(みなみかほ)
梅子の母。いつも温かな愛情を注ぎ、ニコニコして家族を支えている。
子どもたちとガンコ親父の建造との間に入って、子どもたちの味方になってくれる。
家族の結束の中心的な存在。
安岡信郎 / 松坂桃李(まつざかとおり)
梅子の幼なじみ。安岡家の息子で中学卒業後は父親の工場を手伝うようになる。
下村正枝 / 倍賞美津子(ばいしょうみつこ)
梅子の祖母で、建造の養母。
出しゃばることはしないが、ときどきうがったことをボソっと言う。
梅子の本当の良さを分かっている良き祖母。
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