有閑倶楽部
[第1話]
10/16放送

お抱え運転手の車で学校に登校するようなセレブの子息や令嬢が集まる超名門校の聖プレジデント学園。その中でも、とくに注目の的なのが生徒会メンバー6人だ。
大病院の息子で高校生離れした頭脳の持ち主である生徒会長の菊正宗清四郎(横山裕)、スウェーデン大使の息子でクオーター、女子のアイドルで会計担当の美童グランマニエ(田口淳之介)、宝石商の一人娘で抜群のスタイルと美貌が自慢の書記・黄桜可憐(鈴木えみ)、父親が日本画家の大家、母親が茶道家元という格式ある家柄の文化部長・白鹿野梨子(香椎由宇)、抜群の運動神経と食欲の持ち主剣菱財閥会長の令嬢で体育部長の剣菱悠理(美波)、そして警視総監の息子で男女を問わずみんなから頼りにされる生徒副会長の松竹梅魅録(赤西仁)。美男美女で超お金持ちの6人は生徒会室に「有閑倶楽部」というプレートをさげて、部屋の中でヒマを持て余していた。
そんなとき、蔵田校長(長谷川初範)が校内放送で6人を呼び出す。校長は再来週に行われる社交ダンスの全国大会「神無祭」を無事に成功させるため、6人がトラブルを起こさないように釘を刺したのだ。「誰か一人でも事件を起こしたら、全員、即刻、退学です!」驚きはしたものの、その程度でビビるメンバーではない。
そんな中、聖プレジデントの代表として「神無祭」に出場するペアが何者かに襲われケガをする。そこで、ダンス部のコーチが急きょ美童と可憐に代役を頼んできた。注目を浴びることが大好きな2人はヤル気満々でOKする。
一方、魅録は愛犬・男山との散歩中に黒服の男たちに襲われている椎名早希(岩田さゆり)という女性を助ける。逃げる車にとっさに発信機を付ける魅録。
早希は星蘭学園の学生で神無祭に出場する優勝候補の一人だった。彼女の愛犬・シェリーと一緒にいたところを「神無祭に出場するな」と脅されたそうだ。「これが最後の大会出場になるのに…」早希の言葉が魅録の胸に響いた。

発信機の信号を調べて、男たちが高清水建設の関係者だということがわかった。発信機を追ってやってきた魅録は、建物のそばで張り込みをしていた父・時宗(鹿賀丈史)を見つけ、これには何か犯罪が関係していると考える…。

調査の結果、聖プレジデントや早希のほかに、神無祭の優勝候補が襲われていることがわかる。高清水建設の社長・高清水(萩原流行)は神無祭の運営委員長であり黒松学園の理事であった。黒松学園も神無祭へ出場が決まっている。「これは絶対何かある…」事件を察知した有閑倶楽部のメンバーは美童のコネを利用して、近々行われる高清水建設の創立20周年パーティーに潜入することを決めた。「なぜ優勝候補選手を襲うのか」その理由を探ろうというのだ。

パーティー当日。まったく高校生とは思えない姿に変身したメンバー。「それでは皆さん、作戦通りにお願いします――」司令塔・清四郎の指示で調査を開始する5人。

会場内で早希を襲った黒服の男を発見した魅録は、清四郎、悠理、野梨子との連携プレーで2階奥の高清水のパソコンへアクセス、データーのコピーに成功する。データーを分析してみると、高清水が神無祭を利用して賭博を計画し、10億円を儲けようと企んでいたのだ。選手が次々に襲われたのは、賭け金を独り占めするために邪魔な選手を欠場に追い込んでいたためだった。

まずは、高清水が賭博をしていた証拠を掴むため、悠理が用意した5000万円を高清水に差出し「私も賭けさせろ!」と罠を仕掛けた。まんまと罠にかかりお金を受け取る高清水――その一部始終を隠しカメラで記録した。6人は高清水を懲らしめ、早希を無事に神無祭で踊らせてあげることを決意した。

大会当日、美童と可憐はテレビ中継が嬉しくてたまらない。ここぞとばかりに華々しくダンスを踊っている。注目されると、より一層輝きを増すところが美童と可憐らしい。清四郎・野梨子・悠理は高清水を監視していた。
「魅録は早希ちゃんのことを頼む…」清四郎の言葉に、愛犬・男山、シェリーと一緒に早希を見守る魅録だった。

ところが、競技開催中の選手がいなくなった控え室では高清水の手下が選手たちの飲み物に下剤を入れていた。そして、優勝最有力候補の早希の衣装を刃物で破っていた…。

予選を突破したのは12組。美童・可憐ペア、黒松学園の選手、それに早希の星蘭学園も予選を通過していた。

予選が終わって選手控え室に戻った早希は次の試合で着るはずのドレスが破られているのを発見して呆然とする。

「どうしよう…」困っている様子をみた悠理は、「これなら、どう?」と、早希のドレスの裂かれている部分を大胆にカットして見事にリフォームして、何とか出場できるようになる。

ところが二次予選では、選手たちの動きがどうもおかしい。美童と可憐も例外ではなかった。なんと、高清水の手下が選手たちのドリンクに入れたのは強力な下剤だったのだ。
苦しみながらも可憐を持ち上げた美童の体は限界に…。「あ、もうダメ…」お腹を押さえながら、ふたりも棄権していった。
次々に選手たちが棄権するなか、最後まで踊ったのは黒松学園のペアと星蘭学園のペアだけだった。

「あなたたちが決勝まで残るなんてね!」黒松学園の選手が憎たらしい言葉を早希に投げかける。
ちょうどそのとき、早希の携帯電話にメールが届く。そこには愛犬シェリーが捕まっている姿と「優勝しようと思うな」という脅迫の文字が書かれている。

「わたし、棄権する!」動揺する早希に、魅録は決勝戦が始まるまでにシェリーを救い出すことを約束する。

「信じてよ、俺たちを」
「不可能を可能にするのが有閑倶楽部ですから!」

決勝は午後3時。それまでにシェリーを救出しようと会場内を探し回る魅録・悠理・野梨子。そこへ監視カメラのモニター画像を調べていた清四郎から「シェリー発見!」の一報で、「北−5」近くの部屋に駆けつけると、そこにはシェリーと清水の仲間が大勢待機していた。魅録・悠理・清四郎、それにケンカは戦力外の野梨子の4人に対し、敵は角材などの武器を持った強面の大人がいっぱい――はたしてシェリーの救出はできるのか!?

午後3時。決勝戦の開始の時間になっても会場にシェリーと魅録の姿が見えず、早希はひどく悩みながら競技会場に立っていた。このままでは上手くダンスが踊れない。

ダンスの音楽が流れ始めたとき「ワン、ワン」会場に犬の鳴き声が響き渡った。早希が観客席を見上げると、元気なシェリーの姿と優しく見つめる魅録の姿が……。

その姿を見た早希は、いつものように軽やかなステップで舞い始めた。

その様子に動揺した黒松組はステップを誤り、女子の選手が尻餅をついて転んでしまう。「何するのよ!」相手の男子の頬をバシッと平手打ちするとプンプン起こりながらサッサと棄権してしまったのだ。
最後に残ったのは星蘭学園の一組だけ。会場からは大きな拍手が巻き起こった。

「10億円が……」フラフラと席を立つ高清水の前に立ちはだかる魅録と有閑倶楽部の面々。

「賭博なんかやっているんじゃないよ!」

魅録の言葉を合図に会場が暗くなり、高清水が変装した悠理から5000万円を受け取っている証拠の映像が、会場の天井に大画面で映し出され、ようやく高清水も観念する。
会場内には、警視総監である時宗自らが警察を引きつれて駆けつけ、高清水たちを逮捕した。

翌日、校長室に呼び出された有閑倶楽部のメンバーは、事件を起こしたとして、校長から全員退学を命じられる。そこへエール理事長(白川由美)がやってきて、今回は学園内にある庭の草むしりで許されることになったのだった。

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10/16 第1話

キャスト
松竹梅魅録(しょうちくばいみろく) / 赤西仁(あかにしじん)
聖プレジデント学園の生徒会副会長。父親は警視総監の松竹梅時宗。母親は魅力的な千秋さん。警視総監の息子ながら、裏事情にも精通していて知人も多い。メカに強く、ドライビングテクニックはプロ級の腕前。トライアンフという大型バイクが愛車だ。ヘルメットの「369(ミロク)」の文字がいいね!

筋が通らないことは大嫌いでちょっと近寄りがたい雰囲気が漂っているが、実際には友情に厚くて人望が厚い。有言実行でクールなところが魅力だ。

毛並みが自慢のコリー犬、愛犬・男山の散歩が日課だ。
美童グランマニエ(びどうぐらんまにえ) / 田口淳之介(たぐちじゅんのすけ/KAT-TUN)
スウェーデン大使の息子で金髪が美しいクォータ。勉強よりも恋! 抜群のルックスの持ち主で超ナルシストな一面もあり、バラの花びらを浮かべたお風呂がよく似合うところがスゴイ!

女性にはどこまでも優しく、口説き落とす自信100%のプレイボーイ。社交ダンスやテニスなど、女の子と楽しめるスポーツは何でもできる。可憐との社交ダンスは周囲の人をウットリさせる。
菊正宗清四郎(きくまさむねせいしろう) / 横山裕(よこやまゆう)
聖・プレジデント学園の生徒会長。大病院・院長の息子。頭脳明晰で運動神経も抜群。高校生とは思えない冷静が魅力で有閑倶楽部の司令塔的存在だ。味方につければ頼もしいが、敵に回せばどんな策略が待っているか…怖い! 医学や薬学の知識も豊富だ。柔道・空手などの武道も得意。 野梨子とは幼なじみだ。
白鹿野梨子(はくしかのりこ) / 香椎由宇(かしいゆう)
父は日本画家、母は茶道の家元。由緒ある家柄の娘で、自らも日本舞踊と茶道は師範級の腕前。清四郎とは幼なじみだ。

悪いことは許せない真っ直ぐな性格。控えめで目立たないタイプだが、派手なメンバーのなかではとても新鮮な存在で男子生徒にとてもモテルが、残念ながら潔癖症で男嫌い。 成績優秀――でも、運動がすごく苦手。
黄桜可憐(きざくらかれん) / 鈴木えみ(すずきえみ)
母は宝石商を経営。高校生離れしたナイス☆バディーが自慢のセクシー高校生。学園内の男子ファンは多いの波当たり前で社交界のオジさまにもファンが多い(!?)。目標は玉の輿にのることで、そのための努力は惜しまない。その美貌に磨きをかけるだけでなく、料理に裁縫、ダンスだってそつなくこなす。母ひとり子ひとりの母子家庭に育つ。華やかな性格の反面、涙もろいところもあり、自分と同じ境遇の人には思わず肩入れしたくなったり…。

有閑倶楽部ではダンス部に所属。美童とダンスをする姿は周囲をウットリさせる。色仕掛けはお手のもので、自称「私に振り向かない男はいない」(!?)。
剣菱悠理(けんびしゆうり) / 美波(みなみ)
大富豪・剣菱家の娘。成金と言われようが、とにかくすごーいお金持ちなのだ。運動神経抜群のケンカ好き&めっぽう強い! 頭で考えるより即行動というタイプ。ちょっと動くとすぐにお腹が空いてしまう食欲の持ち主。見た目はカワイイのに行動はまったく女の子らしくない。男の子よりも女の子のファンが多い。有閑倶楽部内では、すっかり男扱いだったり…。

父と母のキャラクターも強烈。大富豪でありながら農作業が大好きの父・万作は娘・悠里にとっても甘い。娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする! 一方、母・百合子は元々メイドさんだったので、今でもメイド・コスプレが大好き♪波乱万丈な人生を歩んできたらしく(!?)肝がすわっていて、ちょっとのことではビクともせず、怒るとメチャ怖い! 
剣菱万作(けんびしまんさく) / 片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)
剣菱悠理の父。剣菱財閥の会長というスゴイ人なのだが、大富豪でありながら農作業が大好きで、麦わら帽子に作業服姿がピッタリ。とにかく大・大・大邸宅。自宅に広大畑を持って、万作に憩いの場所になっている。豪快&ほのぼのとしたキャラクター。

娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする!余りにも大富豪でお金の感覚は普通の人とちょっと違う…家の門構えを見てもわかるが、やはり成金っぽい(!?)


 
剣菱百合子(けんびしゆりこ) / かとうかず子(かとうかずこ)
悠理の母。剣菱財閥会長・万作の妻。

もともとメイドさんだったので、今でもメイドコスプレがお気に入り♪ もちろんお掃除も大好きで、メイド服に着替えてはせっせと家の掃除をする働き者。超玉の輿にのったにもかかわらず、浪費もしないしっかり者。そんな百合子に万作はメロメロだ。ただ、怒ると物すご〜く怖くて、万作も悠理も怖くて近寄れない。
松竹梅時宗(しょうちくばいときむね) / 鹿賀丈史(かがたけし)
魅録の父。警視総監でかつては“鬼の時宗”と呼ばれていた人物。口ひげがトレンドマーク。悠理の父・万作と幼なじみ。


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