有閑倶楽部
[第9話]
冬休みが近づき、休暇中のスケジュールの話で盛り上がる魅録（赤西仁）、清四郎（横山裕）、野梨子（香椎由宇）、可憐（鈴木えみ）、悠理（美波）たち、有閑倶楽部のメンバー。12/11放送
デートの申し込みで予定がいっぱいの美堂と可憐、のんびりと初詣に出かける清四郎、魅録、野梨子の話を聞いて「スケールが小さいなあ〜」とテンションが上がりっぱなしの悠里は、自家用ジェットでとーちゃんと南極ツアーに行く予定らしい。
浮かれている悠理に魅録が一枚の紙を悠理に渡す。それは、「テストの成績が悪いものは冬休み返上で補習をする」という、学年主任・緑川（山崎一）からの通達だった。
冬休み中に補習を受けたくない悠理は期末テストの試験用紙を盗み出そうと、夜中に聖プレジデント学園に侵入し、学年主任・緑川（山崎一）の部屋から答案用紙を盗もうと画策する。ところが、そこで少年の霊に乗り移られてしまう･･･。
翌日「職員室で男の子の幽霊に遭ったんだ」と悠理は有閑倶楽部のメンバーに話すも、話半分で聞き流されてしまう。
ところが緑川が担当する数学の少テストのとき、緑川が悠理に「今回のテストは簡単にしてある。でも、お前には難しすぎるだろうが、な」と、いつもの嫌味な態度を見せると、突然、悠理は突然の寒気に襲われて、勝手に腕が答案用紙に回答を書きはじめる。
なんと、悠理が少テストで満点を採るのだ！
今まで話半分で聞いていた有閑倶楽部のメンバーは、「悠理に霊がとりついた」と真剣に考えるようになり、小テストのあと、気分が悪くて早退した悠理宅に押しかけてきた。
悠理の体を借りて、「緑川に復讐をしてほしい」と有閑倶楽部のメンバーに訴える飛良泉龍一郎（細山貴嶺）の霊は、復讐を果たしてくれるまで、悠理の大好きな食事が食べられないように体を操り始める。
さらに緑川を見ると飛良泉自らも悠理の体を使って緑川を殺害しようと、壷やナイフを持って緑川に襲いかかる。
間一髪のところで魅録や美堂に止められるが、悠理の行動に緑川は激怒。「有閑倶楽部、お前たちみたいなものを何というか知っているか？ 社会のクズだ。生きているに値しない。わかったか!! 二度とこんな真似をするな！」
非情な言葉を投げかけられた。
ものすごい力で緑川を襲おうとする悠理を必死で守るため、緑川の暴言をただ黙って受け止める魅録…。
飛良泉に体をのっとられ、食事を摂れないうえに体力も消耗している悠理は、ついに倒れてしまう。
緑川を恨んでいる飛良泉と、何より悠理を救うために有閑倶楽部は立ち上がる。
飛良泉のことを調べに、彼の卒業した中学校を訪れた。彼は生きていれば自分たちと同級生だったことがわかる。
入試の試験もトップで、彼は聖プレジデントに入学することを楽しみにしていた。
ところが、裏口入学の斡旋をしていた緑川が、飛良泉の答案用紙を裏口入学希望者のものとすり替え、入試に落ちた飛良泉は、悲観して中学校の屋上から飛び降りて自殺を図ってしまったのだ。
一方、緑川の周囲を探ると、なんと緑川は裏カジノにハマっており、たくさんの借金を抱えていることがわかる。それで、多額の金が必要になり、裏口入学の斡旋という行為に及んでいたのだった。
悠理を救うために有閑倶楽部のメンバーは、裏カジノに乗り込み、緑川とカジノで勝負をして緑川を地獄の底に引きずり込む。
ところが大勝している魅録に裏カジノのオーナーが目を付け、サシで緑川とのルーレット勝負を持ちかける。
オーナーは「大事な勝負だから･･･」と、好きな目が出せるベテランのディーラーを呼び寄せるが、それに気づいた清四郎が「ベテランのディーラーは自分の思うままにルーレットを操れると聞きます。この勝負は無かったことに･･･」と、試合放棄を申し出た。
苦い顔で清四郎を見つめるオーナー。しかし、大負けをしている緑川は、ディーラーの交代を提案し、ゲームの続行を申し出た。
「では、野梨子。お願いします」
清四郎の指示で野梨子がルーレットに球を入れることになる。
そのとき、フラフラの体を引きずるようにやってきた悠理が「自分に賭けさせてほしい！」と、清四郎に懇願する。「自分が飛良泉に選ばれたのだから･･･」と。
勝負は五分五分･･･。清四郎は悠理の願いを聞き入れる。
「では、ごめんあそばせ！」野梨子がルーレットに球を入れた。球が勢いよくルーレットを回るなか、悠理は赤に･･･そして緑川は黒にチップを賭ける。
カラカラカラ･･･。球は黒に落ち、緑川は歓喜の声をあげる…が、その瞬間に、球は隣の赤の中へ吸い込まれていった。
肩を落とす緑川に、清四郎は悪事の証拠を突きつける。
「これがあなたの借金の借用書と裏口入学の証拠です。お金は要りません。その代わり、聖プレジデント学園から出て行ってください」
「これでいいだろ、悠理」清四郎が優しく悠理にたずねると、悠理はゆっくりとうなずいた。
「お前も、これでいいだろ？」悠理にしか見えない飛良泉に向かって、悠理も問いかけた･･･。誰もいない空間を、優しいまなざしで有閑倶楽部のメンバーは、ずっと見つめていた･･･。
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聖プレジデント学園の生徒会副会長。父親は警視総監の松竹梅時宗。母親は魅力的な千秋さん。警視総監の息子ながら、裏事情にも精通していて知人も多い。メカに強く、ドライビングテクニックはプロ級の腕前。トライアンフという大型バイクが愛車だ。ヘルメットの「369（ミロク）」の文字がいいね！
筋が通らないことは大嫌いでちょっと近寄りがたい雰囲気が漂っているが、実際には友情に厚くて人望が厚い。有言実行でクールなところが魅力だ。
毛並みが自慢のコリー犬、愛犬・男山の散歩が日課だ。
スウェーデン大使の息子で金髪が美しいクォータ。勉強よりも恋！ 抜群のルックスの持ち主で超ナルシストな一面もあり、バラの花びらを浮かべたお風呂がよく似合うところがスゴイ！
女性にはどこまでも優しく、口説き落とす自信100％のプレイボーイ。社交ダンスやテニスなど、女の子と楽しめるスポーツは何でもできる。可憐との社交ダンスは周囲の人をウットリさせる。
聖・プレジデント学園の生徒会長。大病院・院長の息子。頭脳明晰で運動神経も抜群。高校生とは思えない冷静が魅力で有閑倶楽部の司令塔的存在だ。味方につければ頼もしいが、敵に回せばどんな策略が待っているか…怖い！ 医学や薬学の知識も豊富だ。柔道・空手などの武道も得意。 野梨子とは幼なじみだ。
父は日本画家、母は茶道の家元。由緒ある家柄の娘で、自らも日本舞踊と茶道は師範級の腕前。清四郎とは幼なじみだ。
悪いことは許せない真っ直ぐな性格。控えめで目立たないタイプだが、派手なメンバーのなかではとても新鮮な存在で男子生徒にとてもモテルが、残念ながら潔癖症で男嫌い。 成績優秀――でも、運動がすごく苦手。
母は宝石商を経営。高校生離れしたナイス☆バディーが自慢のセクシー高校生。学園内の男子ファンは多いの波当たり前で社交界のオジさまにもファンが多い(!?）。目標は玉の輿にのることで、そのための努力は惜しまない。その美貌に磨きをかけるだけでなく、料理に裁縫、ダンスだってそつなくこなす。母ひとり子ひとりの母子家庭に育つ。華やかな性格の反面、涙もろいところもあり、自分と同じ境遇の人には思わず肩入れしたくなったり…。
有閑倶楽部ではダンス部に所属。美童とダンスをする姿は周囲をウットリさせる。色仕掛けはお手のもので、自称「私に振り向かない男はいない」（!?）。
大富豪・剣菱家の娘。成金と言われようが、とにかくすごーいお金持ちなのだ。運動神経抜群のケンカ好き＆めっぽう強い！ 頭で考えるより即行動というタイプ。ちょっと動くとすぐにお腹が空いてしまう食欲の持ち主。見た目はカワイイのに行動はまったく女の子らしくない。男の子よりも女の子のファンが多い。有閑倶楽部内では、すっかり男扱いだったり…。
父と母のキャラクターも強烈。大富豪でありながら農作業が大好きの父・万作は娘・悠里にとっても甘い。娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！ 一方、母・百合子は元々メイドさんだったので、今でもメイド・コスプレが大好き♪波乱万丈な人生を歩んできたらしく（！？）肝がすわっていて、ちょっとのことではビクともせず、怒るとメチャ怖い！
剣菱悠理の父。剣菱財閥の会長というスゴイ人なのだが、大富豪でありながら農作業が大好きで、麦わら帽子に作業服姿がピッタリ。とにかく大・大・大邸宅。自宅に広大畑を持って、万作に憩いの場所になっている。豪快＆ほのぼのとしたキャラクター。
娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！余りにも大富豪でお金の感覚は普通の人とちょっと違う…家の門構えを見てもわかるが、やはり成金っぽい（！？）
悠理の母。剣菱財閥会長・万作の妻。
もともとメイドさんだったので、今でもメイドコスプレがお気に入り♪ もちろんお掃除も大好きで、メイド服に着替えてはせっせと家の掃除をする働き者。超玉の輿にのったにもかかわらず、浪費もしないしっかり者。そんな百合子に万作はメロメロだ。ただ、怒ると物すご〜く怖くて、万作も悠理も怖くて近寄れない。
魅録の父。警視総監でかつては“鬼の時宗”と呼ばれていた人物。口ひげがトレンドマーク。悠理の父・万作と幼なじみ。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
