小沢幹事長、特例会見について「おれは正しい、誤解されている」とマスコミも痛烈批判!!

(12/16)
天皇陛下と習近平中国国家副主席の特例会見を行ったことについて、問題はより一層激化している。

民主党の小沢一郎幹事長は14日の記者会見で、天皇陛下と中国の習近平副主席の会見をめぐり、「政治利用にあたるのではないか」との懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうこう言うなら、辞表を提出してから言うべきだ」と痛烈に批判した。

天皇陛下と習副主席の特例会見を働き掛けたと指摘されていることについては「私が『会わせるべきだ』とか、『会わせない』とか言った事実はない」と強調した。

15日も、小沢一郎幹事長は羽毛田信吾宮内庁長官の辞任を要求するなど問題は拡大。鳩山由紀夫首相は同日、「こういう状況になったのは大変残念だ」と、責任逃れとも言えるコメントを述べた。

菅直人副総理・国家戦略担当相は唯一、羽毛田信吾宮内庁長官に理解を示したが、他の閣僚からは、天皇陛下に十分な準備期間を与え、しっかり勉強し、体調にも配慮するため1カ月前に会見を申請する「1ヶ月ルール」を無視したという理由で小沢氏に同調する声が殆ど。

15日昼、都内のホテルで開催される自身の政治資金パーティー会場に車で着いた小沢氏は、厳重な警備のもと足を運んだが、パーティーでの会見で小沢氏の怒りの矛先はマスコミにも向いた。

「おれはまったく正しいことを言っているのに、なんで新聞に書き立てられるんだ。テレビも批判してるが、誤解されている!」

一方、鳩山首相は15日朝、「(習氏は)将来のリーダーになる可能性の高い方だ。もっとお喜びの中でお迎えすべきでは」「外交的な話を(1ヶ月ルールで)お役所仕事のようにすぱっと切っていいのか」と不満を表明し、14日に引き続いて宮内庁を批判するコメントを述べた。

長妻昭厚労相は「(特例会見は)政治利用でなく適切な判断だ」、亀井静香郵政改革・金融相は「次の主席にお会いするのは当たり前だ」と述べた。仙谷由人行政刷新担当相は「政治利用をうんぬんするのも政治利用になる。皆さんもしてほしくない」と、一連の問題を一刀両断した。

ただ、菅直人副総理は「陛下の体調に気をつかうのは宮内庁長官の仕事の大きな部分だ。陛下のそばにおられ、他の行政庁とはやや性格が違うところもある」と、羽毛田氏に理解を示した。

宮内庁を徹底批判する小沢氏、小沢氏を信じてか発言の内容が二転三転しながらも否定的な意見を述べる鳩山首相、首相を擁護する長妻氏・亀井氏。反対に宮内庁の考えに賛同する菅氏。

与党に転じてから半年も経過しない民主党だが、早くも内部分裂する恐れすら感じさせる荒れ模様だ。
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