トコジラミから共生細菌を検出、新たな駆除方法開発なるか
(12/28)
人などの血を吸うトコジラミは、体内に共生する細菌がいないと生きていけないことがわかった。産業技術総合研究所の深津武馬グループ長らが、27日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。トコジラミは布団など潜んでおり、血を吸われると激しいかゆみを引き起こす。
日本では殺虫剤により駆逐されたと思われていたが、最近また被害が出ている。
研究グループは、トコジラミの器官からボルバキアという細菌を検出。薬でボルバキアを取り除くと、幼虫の成長が困難になることが判明。
近年先進国での被害が目立ってきているだけに、今回の発表は、ボルバキアに焦点を当てた新たな駆除方法を開発できる可能性が見出せたことは、大きな収穫だ。
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