西武・岸、乱調でも公式戦12連勝「助けられました」

12日にスカイマークスタジアムで行われたオリックス対西武の第7回戦。

この日の西武の先発は、
昨シーズンから続く公式戦連勝記録“11”の更新を狙う岸孝之投手(24)。

完ぺきな試合展開が期待されたが、
この日の岸に今までのようなキレはなかった。

岸はまだ調子の上がり切らないの立ち上がりの二回、
合計3四球を与えるかなり不安定な制球内容。
変化球を放っても狙ったコースに決まらず、球の変化自体も少なかった。

最速146キロの直球だけはなんとか機能していたことで、
何とか不安要素はカバーしたものの、
六回には3連打を浴びて満塁のピンチを招き、
一輝の2点タイムリーや坂口の1号ソロを浴びるなど調子が上がってくることはなかった。

それでも味方打撃陣の得点にも助けられ、
六回を6安打3失点の西武リードの状態でマウンドを降りた。

その後は、何度もオリックスに逆転のチャンスを与えながらも、
リリーフ陣がなんとかオリックス打線を攻略。
岸がマウンドを降りたあとも一度も逆転を許すことなく、西武が6-5と1点差ゲームをものにした。

これにより勝利投手は6回までリードを守り切った岸となり、
公式戦連勝記録は“12”となった。

試合後のインタビューで連勝記録について記者に問われた岸は、

「調子は悪かったです。今日は野手とリリーフのみなさんに助けられました」

とチームメイトへの感謝の気持ちを語った。

また、チーム状況について答えた渡辺監督は、

「今日の勝ちは大きな意味がある。最下位は意識していないけど、早く借金(3)を返さないと…」

とエースの勝利を祝福しながらも、
涌井と岸でしか勝てない現在のチーム状況に頭を抱えた。

もしこの試合で負けていれば最下位転落の可能性もあった西武。
今後は涌井、岸以外の投手でいかに勝ち星が積めるかが重要となりそうだ。

(2009年5月13日)

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