岡崎慎司のドイツ移籍が白紙に!? 移籍金問題にFIFAが下した決断は!?

今冬､J1清水エスパルスからドイツ1部･シュツットガルトに移籍した日本代表FW岡崎慎司｡
2部降格圏に低迷するチームの起爆剤として期待されているが､12日のニュルンベルク戦はまさかのベンチ外｡
その裏には清水側とシュツットガルト側の対立関係があった｡

岡崎の移籍に際して清水側は､欧州移籍市場が閉幕する今年1月31日まで契約が残っていることを理由にシュツットガルトに対して移籍金を要求｡
しかし､シュツットガルト側は2月1日からの契約であることやサッカー界の慣例を盾にこれを拒否｡
移籍金問題が不透明なまま､1月30日に入団会見を行った｡

こうしたシュツットガルト側の強行姿勢に清水側は激怒｡
早川巌会長は13日､岡崎の移籍について､
｢れを認めるのは責任放棄｡今後の日本のクラブのことを考えても(あしき)前例は作れない｣(スポニチアネックスより)
とコメントし､FIFAに提訴したことを発表｡
最悪の場合､二重契約として移籍そのものが白紙となる可能性が浮上した｡

これを受けシュツットガルト側も国際移籍証明書(ITC)の即時発行を求めFIFAに提訴｡
移籍金問題の是非は､FIFAの判断に委ねられることとなった｡

正式な判断は15日に発表されるようだが､関係者によると1年間の期限付きITCが臨時発行されることが決定的｡
すでに岡崎は欧州リーグの選手登録を済ませているため､順調にいけば17日のベンフィカ戦から出場できる見込みだという｡

FIFA関係者によると､清水側がシュツットガルト側に請求できる違約金は､岡崎が記者会見を行った1月30日と31日のわずか2日分｡
昨季年俸3600万円を日割りすると約20万円程度だ｡
しかし､シュツットガルト側が清水側に対してITCの発行を遅らせた損害賠償を請求した場合､請求できる額は､14日時点で今季年俸130万ユーロ(約1億5000万円)の14日分の約575万円にも上るという｡

12日の試合後､シュツットガルトのラバティア監督が､
｢登録に問題がなければ､岡崎を試合で必ず使っていた｡練習ではアジア杯の好調を維持していた｣(スポーツ報知より)
とコメントするばど､チームの救世主として岡崎にかかる期待は大きい｡

思わぬ形でデビュー戦がずれ込んでしまったが､17日のベンフィカ戦では周囲の雑音を跳ね除けるプレーを見せてほしいものだ｡

(2011年2月14日)

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