FA権取得の広島･栗原が悩める心境を告白! すでにオリックスが獲得に名乗り!

国内移籍が可能になるフリーエージェント(FA)権を取得した広島･栗原健太内野手が11日､球団と2度目の交渉を行う｡

今月2日に広島市内の球団事務所で行われた1度目の交渉では､具体的な金額などの提示はなし｡
交渉役を務めた鈴木清明球団本部長も､
｢環境のこととか､いろいろなことを話しているけど､まだどうなるかは分からない｡今は彼がどうしたいかだから｣(デイリースポーツより)
と話すにとどまった｡

栗原自身は交渉後､
｢広島で12年やって､慣れているのもあるし､居心地もいい｣(同)
と球団への愛着を告白｡
しかしその一方で､
｢(大舞台に)出たいという気持ちはある｣(同)
とし､FA宣言するか否かについては､
｢そこを悩んでいる｣(同)
と揺れる心境を明かした｡

栗原は1999年､日本大学山形高等学校からドラフト3位で広島に入団｡
2003年に2軍で本塁打と打点の2冠に輝き､翌年は1軍で初の2ケタ本塁打(11本)を記録した｡
2007年には初めて全試合に出場し､打率.310､25本塁打､92打点の好成績をマーク｡
首脳陣の我慢強い起用が実を結び､球界を代表する右打者に成長した｡

今季は前半戦こそ統一球への対応に苦しんだが､夏場に調子を取り戻し､8､9月と2ヶ月連続で月間MVPを獲得｡
最終的には打率.293､17本塁打､リーグ2位となる87打点という好成績を収めた｡

FA宣言するかは微妙な状況だが､すでにオリックスはこの日､
｢シーズン中から(他球団の)選手も調査している｡(栗原も)その一人｣(スポニチアネックスより)
と獲得への意欲を表明｡
三塁手が補強ポイントとなっている巨人も､獲得に動くことは確実だ｡

この日､マツダスタジアムに姿を見せた栗原は､ランニングなどで軽めの調整｡
｢トレーニングは､できる時にやっておきたいですから｣(ニッカンスポーツより)
と話したが､FA宣言については､
｢まだ考えはまとまっていません｣(同)
と明かした｡

2度目の交渉では具体的な条件提示が行われるとみられる｡
FA宣言か残留か､今回の交渉が大きな分かれ目となりそうだ｡

(2011年11月11日)

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