今年の新人王はセ･沢村､パ･牧田! 巨人から史上初の4年連続選出!

プロ野球のセ･パ両リーグは30日､プロ野球担当記者の投票で決める今年度の最優秀新人(新人王)を発表し､セは巨人･沢村拓一投手､パは西武･牧田和久投手が選ばれた｡

中央大学からドラフト1位で入団した沢村は､先発ローテーションの一角として29試合に登板し､11勝11敗､防御率2.03､リーグ3位の174奪三振をマーク｡
新人としては1990年の野茂英雄(近鉄)以来となる200投球回も達成した｡

巨人からは2008年の山口､09年の松本､10年の長野に続く4年連続での選出｡
同一球団から4年続けて新人王が出たのはプロ野球史上初めての快挙だ｡

この日､都内で会見を開いた沢村は､
｢このような賞を受賞させていただき光栄に思います｣
と満面の笑み｡
ただ､
｢新人王を取ったからといって､僕の中で何ら変わることはないです｣
とし､
｢来年は1つでも多く貯金ができるピッチャーになりたい｣
と更なる成長を誓った｡

一方､日本通運からドラフト2位で入団した牧田は､前半戦は先発､後半戦は抑えに転向しフル回転｡
チーム最多の55試合に登板し､5勝7敗22セーブ､防御率2.61という好成績で､チームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した｡

西武からは1999年の松坂大輔(現レッドソックス)以来の新人王となった牧田は､
｢言葉にできないぐらいうれしい｣(同)
とかみ締めるようにコメント｡
球界でも数少ない下手投げ投手として､
｢アンダースローでもここまでできるのを証明できた｡もっと増えてくれればいい｣(同)
と胸を張った｡

来季は再び先発に戻ることが確実｡
この1年で自信を深めた牧田は､
｢2ケタ勝ちたい｣(同)
と目標を掲げた｡

プロ野球界には古くから"2年目のジンクス"が存在する｡
来季､新人王に輝いた2人にはジンクスを跳ね除けるような活躍を期待したい｡

(2011年12月1日)

その他のBASEBALLニュース