ロッテ､育成枠の角晃多を支配下登録! 父は元巨人･角盈男氏!

パ･リーグ首位を走るロッテは30日､育成選手登録だった角晃多内野手を支配下登録したと発表した｡
推定年俸は440万円で､背番号は｢69｣に決まった｡

21歳の角は､80年代に巨人の抑えとして活躍した角盈男氏の次男｡
東海大相模高校時代は現巨人の大田泰示を押しのけ4番を務め､通算36本塁打｡
2008年の育成選手ドラフト3位でロッテに入団し､父と同じプロ野球選手としての道を歩み始めた｡

角の武器は､器用な打撃と堅実な守備｡
身長168センチと小柄ながら､一発のあるパンチ力も大きな魅力だ｡

昨季は育成選手では初となる2軍での月間MVP(3･4月度)を受賞｡
今季は主に二塁手として2軍で62試合に出場し､打率.227､2本塁打､18打点｡
打率こそ低調だが､今年38歳を迎える井口の後継者候補として総合的な成長が認められた形だ｡

この日､本拠地･QVCマリンで記者会見した角は､
｢ようやくスタートラインに立てた｡1軍を目指して頑張りたい｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
同世代のライバルを聞かれると､
｢巨人の大田選手｣(同)
と即答し､
｢ずっと追いつきたいという気持ちを持ちながらやってきた｡彼より早く上に行ってやるという気持ちが強い｣(同)
とライバル心をむき出しにした｡

父･盈男氏には真っ先に報告したとのことで､
｢思い切ってやれと言われた｡ありがとうと伝えたい｣(同)
と笑顔｡
その盈男氏は､
｢親バカとしては､素直にうれしいのが正直な気持ち｣(同)
としつつ､
｢この世界の厳しさを本当の意味で体感するのはこれからだ｡1つ1つステップアップして､井口選手のようなトップ選手を脅かすような存在に早くなってほしい｣(同)
と厳しくも温かいエールを送った｡

ロッテでは､育成枠から這い上がった岡田幸文外野手がレギュラーとして活躍中｡
西村監督は若手を積極的に起用することでも知られており､角も1軍昇格を果たせばチャンスは巡ってきそうだ｡

(2012年7月31日)

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