日本ハム･武田久､今オフにFA移籍か!? 球団は早くも流出覚悟!

11日にも国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たす日本ハムの守護神･武田久投手に対し､球団側は無理に引き留めることはせず､流出覚悟であることが10日､分かった｡

武田久のFA権取得を前に､日本ハム･大社啓二オーナー代行は､
｢小柄な体でストイックにやって､あれだけの成績を残した｣(サンケイスポーツより)
と高く評価する一方､
｢FAは選手の権利｡これまでのウチを見ても分かるように､他球団に行きたいというのを無理に引き留めることはしない｣(同)
と明言｡
｢彼の性格からしてシーズン中に(権利について)話すことはないと思う｣(同)
と語っていることから､武田自身の考えが聞けるのはシーズン終了後となりだが､球団側はすでに絶対的守護神の流出も覚悟しているようだ｡

武田久は社会人野球･日本通運から2002年にドラフト4位で日本ハムへ入団｡
2005年のシーズン途中から勝ちパターンの継投に名を連ねるようになり､2006年には球団新記録となる75試合に登板し､45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した｡
2009年から抑えに転向し､同年､レギュラーシーズンを無敗で終えると共に34セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得｡
昨季は自己最多の37セーブで2度目のタイトルに輝き､今季もここまでリーグ最多の24セーブをマークしている｡

チームにとって欠かすことの出来ない戦力だが､大社オーナー代行が流出覚悟を明言した背景には､若手選手の順調な成長がある｡
武田につなぐセットアッパー･増井はここまでリーグトップの36ホールド､主に7回を任される左腕･宮西も同2位の34ホールドをマーク｡
来季､若手に守護神を託す土台はすでに整っているのだ｡

武田は10月に34歳を迎えるが､今シーズンの活躍を見る限り､球威･制球力とも衰えはない｡
仮にFA権を行使するとなれば､複数の球団が獲得に名乗りを挙げることになるだろう｡
シーズン終了後､球界を代表する守護神の去就に大きな注目が集まりそうだ｡

(2012年9月11日)

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