阪神､若手育成のカギは2人の名打撃コーチ! スパルタ指導でぬるま湯脱却!

シーズン前の期待を大きく裏切り､リーグ5位という屈辱的な順位に終わった阪神｡
早くも来季に向けて大型補強が噂されているが､ファンが望んでいるのは生え抜きの若手選手の台頭｡
球団側もそれを理解しているのか､12日に若手の育成に定評のある水谷実雄打撃コーチと河村健一郎2軍打撃コーチの就任を発表した｡

現役通算1522安打を誇る水谷コーチは､引退後に阪急､広島､近鉄､ダイエー､中日､そして阪神の2軍で､それぞれ打撃コーチなどを歴任｡
これまでに江藤､前田､金本､中村紀､城島､井端､福留など数多くのスター選手を育て上げてきた｡

彼の指導スタイルは､とにかくバッドを振り込ませるシンプルなもの｡
ただ､そのスパルタぶりは尋常ではなく､反発する選手も少なくなかった｡
それでも､球界関係者はこの厳しさこそ､今の阪神に最も必要なものだと指摘する｡

｢水谷さんは若手の育成に必要な厳しさを持っている｡妥協を許さず､そのスパルタぶりに選手の方が音を上げることもある｡水谷さんなら､ぬるま湯体質に戻りつつあるチームを引き締めてくれる｡
阪神の若手はちょっと活躍しただけで､チヤホヤされ勘違いしてしまうから､時には私生活をも犠牲にさせる徹底した厳しさが必要なのです｣(日刊ゲンダイより)

一方､河村コーチは現役時代に目立った成績こそ残していないが､卓越した打撃理論でオリックス､巨人などの打撃コーチを歴任｡
オリックス時代には､イチローとともに彼の代名詞である"振り子打法"を生み出した｡
水谷コーチとは対照的に､選手の個性を見極め､長所を伸ばしていく指導に定評がある｡

金本､城島という2人の大ベテランが引退し､来季は若手の競争がより激しくなるはず｡
伊藤隼､大和､俊介､中谷､一二三､西田ら､伸び悩んでいる若手が1人でも多く1軍でプレーできるレベルになれば､おのずとAクラス復帰が見えてくるはずだ｡

(2012年10月21日)

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