押尾被告､四面楚歌｡渡米再起案も告白本も絶望的?

(11/03)

麻薬及び向精神薬取締法違反の罪に問われた元俳優･押尾学被告(31)に､東京地裁は2日､懲役1年6月､執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した｡

執行猶予としては最長で､同罪の初犯では異例の厳しい判決となった｡

井口裁判官は､先月23日の初公判での麻薬を用意したのは､死亡した田中香織さん(30)とした被告の供述などを｢信用しがたい｣と断罪したうえで､｢麻薬使用者との交友関係が深く､麻薬に親しむ傾向も強い｣と指摘｡

さらに､｢違法薬物との関係を断絶するための環境整備も十分とは認められず､相当長期間､再び違法薬物に手を出さないか見守る必要がある｣と､5年の理由を述べた｡

押尾被告は日本を離れ､グリーンカード(永住権)を持っている米ロサンゼルスで芸能活動を再開する意思を周囲の関係者に明かしているが､薬物事件に詳しい小森栄弁護士は､有罪判決が出たことで｢おそらく､ビザも取得できないでしょう｣と米国での芸能活動再開どころか､入国もNOと厳しい見方を示した｡

公判で｢逮捕後の収入? ないです｣と語った押尾被告｡

そうなると､自分の生活費や離婚した矢田亜希子(30)に対する慰謝料･養育費の支払いを考えると暴露本を出版するのがせいぜい｡

保釈後から､大手出版社編集者と接触しており､半生と事件､裁判を振り返る著書の出版を計画していたとの一部報道もあり､反省の態度を示し｢みそぎ｣をする狙いで､年内発売の動きもあった｡

ところが､この出版社関係者によると､厳しい有罪判決に加え､亡くなった田中さんに対する保護責任者遺棄の罪での立件が濃厚になったことから､計画を再検討し始めたという｡

まさに八方ふさがりの押尾被告だが､起死回生の秘策はあるのか､さて…!?(松野)

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