亡くなった田中さんの母､｢捜査の前進を望みます｣と押尾容疑者逮捕の報にコメント

警視庁が4日､押尾学容疑者(31)の逮捕状を取ったことを受け､亡くなった田中香織さん(30)の岐阜県に住む母親が取材に応じた｡

｢まだ詳しいことはわからないが…｣と断りながらも｢今後､娘の件でまだ解明されていない部分への捜査が前進することを望みます｣と話した｡

11月､MDMAを使用したとして麻薬取締法違反で有罪判決を受けた際は､押尾容疑者は､過去にも田中さんが薬物を使っているのを見たとし｢体に悪いから止めた｣などと話し､自分が所有するMDMAではなかったことを主張｡自ら田中さんに勧めたこともないとした｡

これに対し､井口裁判官は判決理由の中で､｢押尾被告の法廷での説明は内容が不自然で､信用し難い｣などと厳しく言い放っていた｡

判決後､母親は｢今回は薬物に関する判決｡娘の件で捜査が終了したとは聞いていない｣と香織さんの件に関する判決ではないことを強調し､捜査継続を訴えた｡

関係者によると､押尾容疑者は判決後､警視庁の任意の事情聴取に1度しか応じていなかったという｡その後は事情聴取を拒む姿勢を見せたため､捜査の進展のためには逮捕が必要と判断したようだ｡(松野)

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