カルト脱会のTOSHIは引退を決意の時期も! ネットで｢就活していた｣

18日に会見を開き､自己啓発セミナーを主催するカルト団体｢ホームオブハート｣との決別を宣言したX JAPANのボーカル､TOSHIが｢サンケイスポーツ｣の独占インタビューに応じた｡

一時"ストレス"で声を失い､｢歌手を辞めるつもりで就職活動していた｣と告白している｡

TOSHIは､カルトの広告塔にされ､被害者を生んだことに対し初めて謝罪｡

｢ファンや関係者におわびしたい｡

迷惑や心配をかけた方､実際に被害に遭われた方に関しても本当におわび申し上げたい｣

と､謝罪の言葉を重ねた｡しかし､サングラスはとらなかった｡

｢ホーム──｣と関わっていた間､収入はすべて団体に流れ､名目上の収入だけが計上されていたTOSHIは､税金などが支払えなくなり､今月6日には破産宣告を受けている｡

｢(夫人の)守谷香氏や(団体主宰者の)MASAYA氏はぜいたくな生活をしていた｣

困っている人にお金を返してほしい｡

まずはそれがスムーズに運ぶように､僕自身が行動したい｣

と､何らかのアクションを起こすことを示唆｡

また昨年末､アメリカでのX JAPANのPV撮影に臨んだTOSHIには､ある決意があったという｡

｢僕の中に問題へ対して区切りができたので､これが最後の音楽活動だとの思いでした｡

X JAPANも音楽自体もやめる覚悟でいたんです｡

声が出ず､弱気になっていて､普通の会社への就職も考えました｣

TOSHIは友人に連絡を取り､｢お前の会社に就職させてほしい｣と頼んで面接を受けたり､職種を特定せずに､興味のある仕事をパソコンでどんどん調べたという｡

しかし､リーダーのYOSHIKIと話し合ううち､心境が変化｡

｢色んな問題があったけど､初心に戻ろう､2人を中心にメンバーでやっていこうと深い話ができた｡やっぱり音楽を続けたいと思いました｣

盟友YOSHIKIがTOSHIの"引退"を翻させたという｡

もっとも､TOSHIが"声を失い"､療養していた時期は､｢ホーム──｣を巡るカルト裁判の一つがクライマックスを迎えていた時期｡

その療養については出廷を拒否するための"詐病"という見方もある(判決は｢ホーム──｣側の全面敗訴)

ともあれ､カルトと決別したTOSHIは､YOSHIKIのプロデュースで2月24日にコンサートを開く｡

｢テーマは『サムライ』｡僕が危ない目に遭っている所にメンバーがギターやピアノを担いで駆けつけるイメージ｣

ファンの声に応え"帰ってきた"TOSHIの今後は､MASAYAと不倫愛人関係にあったとも言われる香夫人との離婚調停や反カルト､そしてX JAPAN──と､しばらく賑やかになりそうだ｡(淺川)