ウルトラ一家がまた! 身売り今度はパチンコ屋に

ウルトラ一家がまた! 身売り今度は"パチンコ屋"に

ウルトラマンシリーズで知られる映像制作会社｢円谷プロダクション｣が来月､パチンコ機器の企画・販売大手の｢フィールズ｣の連結子会社になることがわかった｡｢夕刊フジ｣が報じている｡

同社が17日､円谷プロの現在の筆頭株主でテレビCMなどを制作するTYOが保有する全株式(発行済み株式の51%)を４月上旬までに取得する予定と発表した｡

取得額は未定｡

パチンコ業界は､ここのところパチンコ台に人気キャラクターを起用するのが定番となっており､キャラクターの争奪戦が激化している｡

フィールズは円谷プロを傘下にすることで､ウルトラマンを筆頭とした人気コンテンツを手に入れると共に､映画などの新事業も検討しているという｡

円谷プロは､ゴジラの生みの親で｢特撮の神様｣と呼ばれた円谷英二が1963年に設立｡

66年からスタートした｢ウルトラシリーズ｣で日本中に怪獣ブームを起こし､その人気は世界に広がった｡

しかし､クオリティーを追求するあまり､制作費が経営を圧迫｡

ウルトラシリーズに次ぐヒット作も出ず､経営方針をめぐって経営陣と創業者一族の争いも起こった｡

2007年には創業者一族が経営権を手放し､TYOの傘下に｡

その後､ウルトラマンのフィギュア製作などで同社と深い縁を持つ玩具メーカーのバンダイが株式の49%を保有した｡

フィールズは８８年に名古屋市で創業｡パチンコ・パチスロ機販売の一方､格闘技イベント｢K-1｣のメインスポンサーもつとめている｡(淺川)