強制わいせつ元Jリーガーが不起訴に過去に住居侵入や下着ドロも

少女への強制わいせつと強盗容疑で逮捕され､釈放されていた元プロサッカー選手･茂原岳人(28)について､東京地検は18日､不起訴処分とした｡

同地検は､

｢強制わいせつの事実はなく､強盗については嫌疑不十分｣

としている｡

茂原が2月13日に逮捕された容疑は､昨年12月､東京都渋谷区内の駐車場で､通りがかりの少女(19)にわいせつな行為をし､現金数万円入りの財布を奪ったというもの｡

しかし少女側は逮捕後､告訴を取り下げ､茂原は拘置期限前の同19日に釈放されていた｡

茂原は｢時事通信｣に対し､

｢全くの冤罪で逮捕されたことは残念でならない｡

このような誤った捜査が繰り返されないことを強く望む｣

とコメントしている｡

茂原は2000年､前橋育英高等学校からJリーグ･ヴィッセル神戸に入団｡

川崎フロンターレに在籍していた06年1月､川崎市内で女性宅に侵入し逮捕｡

起訴猶予処分となったが､所属チーム(柏レイソル)を解雇された｡

その後､ボランティア活動や練習生としてのJ甲府参加などを経て､08年にJ柏に復帰｡

同年4月には日本代表候補として初招集された｡

しかしその直後､J神戸に所属していた19歳当時の01年､神戸市内の女子大生のマンションに侵入し､下着や携帯電話を盗んだ疑いで再び逮捕｡

5年越しの逮捕の決め手はと､精液と思われる慰留物のDNA鑑定だった｡

この事件で茂原は柏を再び解雇｡

その後同事件で懲役1年執行猶予3年の判決を受けていた｡(淺川)