東京地検が白旗? 押尾被告、控訴審断念へ。新証拠、見つからず…
元俳優・押尾学被告(おしおまなぶ=32)の裁判員裁判で、保護責任者遺棄罪にとどめた上で懲役2年6月(求刑懲役6年)とした17日の東京地裁判決に対し、東京地検が控訴しない方向で検討を始めたことが25日分かった。
押尾被告は一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われていた。
MDMAを一緒にのんで死亡した女性を被告が確実に救命できたかどうかが最大の争点だったが、遺棄致死罪成立の核となる放置(遺棄)と死亡との因果関係について、地検は控訴審で新証拠を示し立証するのは困難と判断したもよう。
ちなみに1審の裁判員裁判で、検察側は救命救急と心臓血管外科の専門医の証言から救命可能性が9割以上と主張。一方、弁護団は中毒の専門医の証言から、遺体のMDMAの血中濃度が致死量をはるかに超えていたと指摘し、救命可能性は3割と反論としていた。
控訴期限は10月1日。遺棄致死と合成麻薬MDMA譲渡の2つの罪について無罪を主張していた被告側は「事実認定に納得できない」と判決当日に控訴しており、取り下げなければ、裁判官のみの2審東京高裁で争うことになる。その場合は1審判決よりも重い刑にはならない。
押尾被告はこのまま逃げ切ってしまうのか…。(松野)
押尾被告は一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われていた。
MDMAを一緒にのんで死亡した女性を被告が確実に救命できたかどうかが最大の争点だったが、遺棄致死罪成立の核となる放置(遺棄)と死亡との因果関係について、地検は控訴審で新証拠を示し立証するのは困難と判断したもよう。
ちなみに1審の裁判員裁判で、検察側は救命救急と心臓血管外科の専門医の証言から救命可能性が9割以上と主張。一方、弁護団は中毒の専門医の証言から、遺体のMDMAの血中濃度が致死量をはるかに超えていたと指摘し、救命可能性は3割と反論としていた。
控訴期限は10月1日。遺棄致死と合成麻薬MDMA譲渡の2つの罪について無罪を主張していた被告側は「事実認定に納得できない」と判決当日に控訴しており、取り下げなければ、裁判官のみの2審東京高裁で争うことになる。その場合は1審判決よりも重い刑にはならない。
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