「金色のガッシュ!!」原稿紛失訴訟は初公判で和解受け入れへ
漫画「金色のガッシュ!!」を連載中の少年サンデー編集部が、カラー肉筆原稿を紛失した事件で、原稿を管理する立場にあった小学館に対し、作者の雷句誠が慰謝料など330万円の損害賠償を求めた裁判の第一回口頭弁論が7月28日に東京地裁で行われた。
法廷では雷句が自らのカラー原稿を手に、マンガ原稿がいかに価値のあるものであるかを強調。
「漫画家はこのように本当に情念を込めて原稿を描きます」と訴え、マンガ原稿が紛失しても賠償金を払えば済むというようなことが慣習化すれば、漫画家の創作へのモチベーションも下がりかねない、と主張した。
一方、被告の小学館側は、原稿が紛失した管理体制の不備や雷句がこうむった精神的な苦痛についての主張をいずれも受け入れ、全面的に非を認める形となった。
ただし、紛失原稿の財産的な価値については「一概に言うことができない」という意見を示した。
これを受けて、裁判所は原告と被告の双方に和解を勧告。双方ともこれを受け入れることで合意し、初回の弁論は6分ほどで終了した。
今後は、紛失原稿の価値について審議が進むことになる。
小学館側は、原稿を紛失した経緯については「コメントできない」「説明ができない」と繰り返すことに終始し、原稿や作家を軽視しているのではないか、という可能性を否定することはできなかった。
次回の弁論は、9月22日に東京地裁で行われる。(淺川)
法廷では雷句が自らのカラー原稿を手に、マンガ原稿がいかに価値のあるものであるかを強調。
「漫画家はこのように本当に情念を込めて原稿を描きます」と訴え、マンガ原稿が紛失しても賠償金を払えば済むというようなことが慣習化すれば、漫画家の創作へのモチベーションも下がりかねない、と主張した。
一方、被告の小学館側は、原稿が紛失した管理体制の不備や雷句がこうむった精神的な苦痛についての主張をいずれも受け入れ、全面的に非を認める形となった。
ただし、紛失原稿の財産的な価値については「一概に言うことができない」という意見を示した。
これを受けて、裁判所は原告と被告の双方に和解を勧告。双方ともこれを受け入れることで合意し、初回の弁論は6分ほどで終了した。
今後は、紛失原稿の価値について審議が進むことになる。
小学館側は、原稿を紛失した経緯については「コメントできない」「説明ができない」と繰り返すことに終始し、原稿や作家を軽視しているのではないか、という可能性を否定することはできなかった。
次回の弁論は、9月22日に東京地裁で行われる。(淺川)
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