北京五輪がいよいよ開幕！　チャン・イーモウ演出の開幕式は各方面から絶賛の嵐！！

(08/09)

北京五輪が8日夜､開会式が盛大に行われて開幕した。

開会式について各国のメディアは､「中国の伝統文化を完璧に表した。これにより､北京五輪に対する期待が膨らんでいる」などと高く評価している。

今回のオープニングを担当したのは､中国が世界に誇る映画監督のチャン・イーモウ。

「大満足だ。我々の式典チームにとって記念すべき日。3年にわたって努力してきて大成功し､誇りに思う」などと満足そうに話した。

開会式では「6つの『驚きと感動』を世界へ送る」というテーマをもとにパフォーマンスを構成。

・「驚きと感動」その1

中国古代の楽器「缶」を打ち鳴らす人々の上に光の数字が現れ､カウントダウンが行われた。

開始時間を告げると会場周囲には空が明るくなるほどの花火が打ち上げられた。

・「驚きと感動」その2

天安門広場から会場の「鳥の巣」に向かって､足跡の形をした花火が打ち上げられ､まるで巨人が五輪会場に向かっているように見えた。

足跡の数は29。第29回五輪を象徴しているという。

・「驚きと感動」その3

スタジアム中央に広げられた巻物のうえで､漢字､印刷技術､太極拳など中国の歴史と文化を示すパフォーマンスが繰り広げられた。

・「驚きと感動」その4

壮麗な主題歌の調べを国民的歌手のリウ・ホアン（劉歓）と英ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが奏でた。

猛特訓を積んだというサラの中国語も素晴らしく､聞く者すべてを魅了した。

・「驚きと感動」その5

LEDライトを身につけたパフォーマーたちによる光のハト。

スタジアムで大きく羽ばたく平和の象徴が､五輪の理念を示すものとなった。

・「驚きと感動」その6

極秘とされてきた最終走者は「体操王子」李寧（リー・ニン）。

1984年のロス五輪で金メダル3個を獲得した中国の英雄で､引退後はスポーツ用品メーカー「李寧」を起業し､国内最大手にまで成長した。

こうした数々のパフォーマンスを受け､多くのメディアが､開会式のスケールが大きく､中国の素晴らしい伝統文化と古代文明を十分に表したと評価。

9日付のスペイン各紙は､いずれも第1面に大きな紙面を使って北京五輪開会式の様子を伝えた。

「開会式のパフォーマンスは､文句のつけようが全くない。立派な絵巻で中国文化の成果を示すとともに､いまの中国人の､自然との親密な関係や目標の達成に向け皆で努力するという精神を表した」とたたえた。

また､ロシアやウクライナなどのメディアも､北京五輪の開会式は感動する祭典だと評価した上で､これにより､北京は世界にその目覚ましい発展ぶりを示したと述べている。

IOC・国際オリンピック委員会のロゲ会長も､9日､北京で開かれたIOCと北京五輪組織委員会との協調会議で､五輪開幕式を高く評価した。

IOCのディビス報道官は､「ロゲ会長はこの会議で､開幕式に感動した気持ちを表すと共に､IOCのほかの委員と同じように開幕式に心が揺り動かされた」と述べている。

また､「ロゲ会長は､非常に素晴らしい開幕式であり創意を文化の歴史と結びつけ､ハイテクな手段も利用して中国五千年の歴史を世界に示すと共に､五輪大会運営のレベルも示したと高く評価した」とも添えている。

そのほかの各メディアの反応は次の通り。

フィガロ紙（フランス）「中国の100年来の夢が､8日の夜に『鳥の巣』で実現する。開幕式には世界の政界や財界の人たちが集まり､数億人が注目している。これは中国の誇りと復興を繰り広げる舞台」

パリジャン紙（フランス）「歴史に残る五輪大会が始まった」と題する文章で､「60万人のボランティアの笑顔があふれ､北京はこの大会を成功裏に開催できることを世界中に証明するだろう」

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トップページから北京五輪速報にアクセスできるので､そちらもぜひチェックを！！（古田鉄寿）