「OLにっぽん」、想定外の反発に、観月ありさも大弱り?

観月ありさ(みづきありさ=31)主演の連ドラ「OLにっぽん」(日テレ系)が中国から大ブーイングを浴びているという。そのあたりの事情を「週刊新潮」が報じている。

同ドラマは中国にアウトソージングされる日本の商社の総務に勤務する観月扮する主人公が、中国人研修生とぶつかりあいながら自分を見つめ直すという物語。

平均視聴率20%超「ハケンの品格」の脚本家に、同じく15.5%と大健闘した「斉藤さん」のキャスト&スタッフを揃え、満を持してスタートしたものの、期待に反して平均視聴率は8.6%と伸び悩んでいる。

事の発端は、台湾の「聯合ネットニュース」が報じた、<「OLにっぽん」中国のニセモノを揶揄 フービンへの批判も>という記事。

それによると、「中国はニセモノの名産地じゃないの?」「中国は海賊版、偽ブランド品の天国」といった台詞や、中国・杭州で観月が偽のブランド時計を売りつけられた挙句、すぐに壊れる、といった描写が、中国の視聴者たちの怒りを買ったようだ。

ネットの掲示板には、

<小日本はこんな手を使って下品な方法で中国を風刺している。満足したか。それなら中国で作った服など身につけず、裸で歩け!>

<中国は確かにそういうことをやっているけど、あんたたち日本のテレビドラマに説教されるところまでは落ちていない!>

それが呼び水となり、他の演出にもこんな批判が、

<うそばっかり。あの中国から来た女の子の服装は80年代のものでしょう?彼女の両親が着ていた服も。憎らしい日本人>

<(中国では仕事の時には化粧しないという設定は)冗談でしょう。ホステスだけが化粧するなんて。(中略)今は誰でも化粧をしている。お願いだから日中合作のドラマを撮影するときは、もう少し中国を理解してからにしてほしい>(中略)

などなどブーイングの嵐。

今回の騒動について、同誌の取材に対して、放送評論家・志賀信夫氏は、「日中を題材にしたドラマとしてはNHK『上海タイフーン』を放送したばかりですが、こちらは概ね好評だった。『OLにっぽん』だけが批判されるのは、偽物に関する表現や描写が、まさに自国製品の信頼性や安全性確保に努めている最中の中国人のプライドを傷つけたからでしょう。私が昨年中国に行った時点でも、インチキ商品だらけという印象は薄れ、かなりしっかりした製品が流通していた。日テレは、もう少し、その辺りに配慮すべきでした」

ドラマの内容は悪くないものの、視聴率は伸び悩み、そのうえ海外からバッシングされ、まさに踏んだり蹴ったり。この先「OLにっぽん」と観月の運命はどうなる? (松野)


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