ケータイ小説「赤い糸」が“徹底”する映画＆ドラマのメディアミックス

映画とドラマのメディアミックス手法がとられる作品が増加する中､20日に公開される映画「赤い糸」の徹底ぶりが話題になっている。

この作品は､南沢奈央（みなみさわなお=18）､溝端淳平らが出演し､製作はフジテレビが中心となり､松竹配給で公開される。

昨年､大ヒットした「恋空」に続く人気ケータイ小説の映画化は､二匹目のドジョウになれるか？。

今回の映画とドラマの連動の形は､より複雑で､テレビから映画､さらにテレビという三段階にわたって､同じキャストで物語が進行していく。

まずフジテレビで11月6日から連続ドラマがスタート。第3回の放送日に映画が公開され､第2回以降の物語が続くようだが､ドラマの第4回は間を置いた来年１月17日の放送予定。

その後のドラマとの関わりからは明らかにされていないが､第９回あたりまで何らかの関係が持続されているという。

フジテレビは1992年に､菊池桃子主演の「パ★テ★オ PATIO」でドラマを前編､映画を後編という形にして大ヒットだせた実績がある。

そのときの配給も松竹で､当時はメディアミックスの新方式として､大いに脚光を浴びた。

また､6日に公開される日本テレビ製作の「252 生存者あり」も､公開前日の5日に関連ドラマを放送して映画につなげる形をとる。

最近の邦画は､テレビ局主導の作品が主流になっているからこそ､こうしたメディアミックスが当たり前になってきているが､どれだけの興行成績に結びつくのかに注目だ。（淺川）