三沢光晴引退を決意していた・・・急死の裏に隠された本音とは?
(06/16)

6月13日の試合中に、頸椎離断でこの世を去ったプロレスラー・三沢光晴(みさわみつはる=46)だが、今年限りで引退を決めていたことが判明した。

三沢が設立し、取締役を務めていたプロレス団体・ノアを、創立時から支えてきた取締役統括部長・仲田龍(なかたりゅう=47)が明らかにしたもので、引退後には起業家になるというプランを掲げていたことを明かした。

仲田は、同月の9日に行われた静岡の沼津大会で、三沢から引退の期日や引退後の人生プランについての相談を受けたとのこと。

また、仲田は9日以前にも三沢から、
「サヨナラ・ツアーをやらないか」などといった引退を示唆する言葉を耳にしていたというから、やはり引退を決意していたのは決定的だったといえるだろう。

仲田は、三沢が試合中になくなったという知らせを受けるとすぐに広島に駆けつけた。

三沢と対面したときには、「笑っている顔に見えた」と、辛そうな面持ちで言葉を漏らした。

18日で47歳の誕生日を迎える予定だった三沢は、地方大会でも妥協を一切許さず、常に全力投球で試合に臨んでいたようだ。

プロレス選手という肩書きの傍ら、ノアの代表取締役という二足のわらじを穿く三沢をみて、「心身ともに限界に達していたのでは」と三沢を心配する声もあがっていたという。

仲田氏は、「2、3年前に(引退できる)環境を整えてあげないといけなかった。誰のせいかと言われると…」と、自分自身に責任があるかのような表現でコメントした。

また、今後に向けてのノアの運営方針に関しては、
「いつかは決めないといけない。落ち着いてから取りかかりたい」
と、同団体の再構築の意志を語った。

ノアを設立し、プロレスに生涯を捧げた三沢の思いを選手らが受け継いでいってほしいのと同時に、今後のプロレス界がますます発展し、天国で見守っているであろう三沢の元に、一つでも良い知らせが届くことを切望する次第である。(橋本)


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