イノセント・ラヴ
[第11話]
佳音(堀北真希)と殉也(北川悠仁)と結婚式。式場には、昴(成宮寛貴)や聖歌隊の子どもたちの姿があった。しかし、耀司(福士誠治)の姿が見当たらない。12/22放送
耀司は仕事を理由に結婚式に出席しなかったのだ。披露宴前の時間、佳音耀司に電話して、ありがとうの気持ちを伝えた。
ちょうどその頃、殉也は昴と話をしていた。昴が航空券を眺めているのを殉也に見られたのだ。昴は「パリに旅行に行こうと思っている、聖花(内田有紀)と一緒に」と、殉也に話す。聖花がだいぶ元気になったことを知った殉也は、「聖花と結婚しないのか」「いつか、僕と昴と聖花、佳音も一緒に4人で会えたらいいな」と話すが、昴からの返事はなかった。
呼ばれて去っていこうとした殉也を昴は呼び止めた。そして、「自分には、ずっと前から好きな人がいる」「聖花を愛したことは一度もない」と打ち明けた。
戻ってきた殉也の様子に違和感を覚えた佳音は、大丈夫かと声をかけた。佳音に心配をかけさせまいと微笑む、殉也。
その時である。式場のバルコニーに立っている聖花に殉也は気づく。
殉也を見つめながら、聖花はバルコニーの柵を乗り越え、そして飛び降りた。
聖花のただならぬ様子に気づいた殉也はすぐに走り出し、間一髪のところで聖花を受け止める。
しかし殉也は頭を強打しそのまま意識を失った。頭からは血が流れている。
走りよった佳音は、殉也に向かって必死に名前を呼び続けた。
すぐに病院に運ばれた殉也だったが、意識が戻らない。そんな殉也のために佳音は必死でオルゴールを聞かせていた。佳音は、聖花が回復したときのことを思い出していたのだ。
病室に耀司が訪ねてきた。殉也のことを昴にお願いして、二人は病室を出る。耀司は佳音のことをとても心配していた。
一方、殉也と二人きりになった昴は、意識の戻らない殉也に向かって自分の想いを告白していた。昴の好きな人――それは殉也だと。
佳音たちの願いが通じたのか殉也は意識を取り戻した。しかし、後遺症から記憶喪失となっていた。
そんななか、耀司の勤めている工場に雑誌記者の池田(豊原功補)が訪ねてきた。彼は、出版社を辞め、フリーのライターになったそうだ。「これで好きなことが書ける」そう言った池田は、耀司に「いつか二人の記事を書かせてほしい。希望を捨てずに頑張っている人間の姿を…」と、言った。
帰ろうとしている池田を呼び止めた耀司は、「何があっても…人は生きていくしかないんですね」と声をかける。池田は「何があっても、人は生きていくしかないんだ」と答えた。
よく晴れた日。佳音は殉也を外に連れ出して、ベンチで手品などを見せた。佳音は殉也の笑顔が見たかったのだ。何度かやっているうちに、殉也は佳音に向かって微笑みかけるようになる。
大喜びする佳音の姿を、耀司は陰からそっと見守っていた。そして、義道神父(内藤剛志)の教会を訪れると、佳音に幸せを心から祈った。
公園では風船が売られていた。赤い風船を見つけた殉也は、「聖花」のことを思い出したのだ。殉也は家に戻ると聖花のことを探し始める。そんな殉也を見た佳音は、昴に連絡を取って、殉也と聖花を会わせることを決意した。
聖花が好きだったカサブランカの花束を殉也に持たせると、佳音は家を出て教会へ。そして教会で祈りを捧げていた。
聖花が訪ねてくると殉也はカサブランカの花束を手渡し微笑む。聖花も微笑んだ。
そのとき…窓から風が吹き込み、1枚の楽譜が床に落ちた。聖花はそれを拾いあげてピアノの譜面台に置くと、「弾いて」と殉也を促し、自分も殉也の横に座った。
その譜面は、以前、殉也が佳音を想って書いた曲だった。
譜面をたどりながら、ぎこちない指使いでピアノを弾いていると、殉也の記憶は次第によみがえってきた。そして、全てを思い出した殉也は、家を飛び出し、佳音を探して、必死に走った。
そして、教会のベンチに座る佳音を見つけると、殉也は佳音を強く抱き締める…。
一方、聖花は公園のベンチに座って、遠くを眺めていた。そこにやってきたのは…昴。彼は赤い風船を聖花に握らせると、静かに微笑んだ。
その頃、耀司は仕事をしていた。ふと、空から雪が舞い落ちていることに気づく。耀司は仕事の手を休め、空を見上げるのだった。
雪がはらはらと落ちるなか、佳音と殉也は街を歩いていた。その手は、しっかりと握られていた…。
≪完≫
12/22
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第1話
キャスト
秋山佳音 / 堀北真希(ほりきたまき)幼い頃に両親をある事件で殺害され、たった一人の肉親だった兄がその殺人事件の容疑者として逮捕されてしまったという過酷な運命を背負ってきたこのドラマの主人公。
気持ちのどこかに常に“孤独感”を抱えて生きているが、周りの人間にはそのことに気付かれないよう明るく振舞っている。
そんなある日、彼女の前に一人の男が現れた。
この出会いが彼女の運命を大きく変えることになるとは…。
長崎殉也 / 北川悠仁(きたがわゆうじん)
元作曲家のピアニスト。現在はピアニストとしての活動より、地元の教会の日曜学校で子供たちに音楽を教えるのがメインとなっている。
そして生活をしていく為にピアノバーでアルバイトをしている。
お客からの評価は高い。
桜井美月 / 香椎由宇(かしいゆう)
幼稚園で働いている先生。殉也(北川悠仁)とは昔からの知り合いでひそかに想いを寄せている。
しかし、昔からの知り合いということが災いして、殉也にとって彼女は妹のような存在になっていた。
殉也が佳音(堀北真希)に興味を持ち始めたことが気に入らなく、佳音に対し嫉妬心を抱くようになってしまった。
瀬川昴 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
ジュエリーデザイナーとして働く男性。殉也とは大学時代からの親友。
しかし、彼は親友の殉也にも言えない秘密を抱えていた。
その秘密は誰も知らない謎だらけだが、それが原因で好きな人に想いを伝えられずに苦しんでいるのであった。
聖花 / 内田有紀(うちだゆき)
大学時代に殉也と知り合い恋人となった。自分のわがままな性格も文句を言わずに付き合ってくれる殉也を信頼し、二人は婚約した。
しかし、佳音が殉也の前に現れてから徐々にその歯車が噛み合わなくなっていく。
秋山耀司 / 福士誠治(ふくしせいじ)
両親の殺害容疑で現在少年刑務所に服役している。
自分のことよりも、両親がいなくなり兄までもがいなくなり、1人きりになってしまった妹のことを心配している。
果たして本当に耀司が両親を殺害したのだろうか…。
池田次郎 / 豊原功補(とよはらこうすけ)
義道神父 / 内藤剛志(ないとうたかし)
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