女帝
[第10話]
彩香(加藤ローサ)の独立する資金立てのために、父である尾上(伊原剛志)が保証人になった。しかし、梨香(酒井彩名)がその情報を嗅ぎつけ、尾上と彩香を潰しにかかる。09/14放送
彩香の保証人になったことが国会で問題になり、尾上は窮地に追い込まれ、彩香は責任を感じてしまう。
彩香のスキャンダルのせいでクラブ「佐和」も商売にならない。彩香の店の準備も進まない。
直人(松田翔太)は彩香のためにホステスのスカウトに走り回るが、途中で病に倒れてしまう。運び込まれた病院で告げられた直人の病状は、なんと手術も不可能な状態の脳腫瘍だったのだ。
一方、佐和(かたせ梨乃)の助言で、尾上は家族にすべてを話すことを決意する。
さらに、彩香の店が入ったビルのオーナーが、スキャンダルが納まらなければ契約を白紙に戻すと言ってくる。白紙に戻すまでの猶予は3日間…。「この店が駄目になれば彩香ちゃん、潰れる!」悲鳴のような佐和の言葉。彩香もどうしていいかわからない。
そんななか、尾上が記者会見を開くことを決める。尾上は全てを記者会見で明らかにすると周囲に告げて会見場に向かう。尾上から連絡を受けた佐和は、直人に彩香を記者会見場へ連れて行くように頼む。
たくさんの記者、テレビの生中継も全国で放送されるなか、総理大臣・尾上の記者会見が開かれる。梨香(酒井彩名)も父・北條(森本レオ)も酒を飲みながら尾上の無様な姿を見ようとテレビの前で笑いながら記者会見の始まりを待つ。
記者会見が始まり、尾上はスキャンダルを否定する。国会議員からは疑惑に関する非難の声をあげるが、尾上はこれがスキャンダルでない理由をきっぱりと説明しはじめ、会場は騒然となる。
尾上は彩香が実の娘だということを告白、それまでの経緯を包み隠さず全て公にしたのだ。今の妻と出会う前に彩香の母・麻里子(かとうかず子)とであったこと、離れ離れにならなければならなかった理由、苦労する娘に対して、今まで父親らしいことができなかったことを語り、やっと、苦労した娘に親らしいことをしてやれると保証人を引き受けたことを話したのだ。
涙を流して感動する彩香。尾上の言葉に心を動かされた議員たちは、拍手で尾上を称え、指示を表明する。生中継を見ていた視聴者からも、尾上を応援する電話やFAX、メールが寄せられた。電話回線がパンクするほどに…。
敗北を痛感し梨奈とは謙一(斉藤祥太)と「佐和」を訪れ、尾上と彩香の前に土下座する。そしてスキャンダルのでっち上げを謝罪した。2人の心に偽りがないと感じた尾上と彩香は2人を許し、訴訟を起こさないことを告げた。
「離婚して罪を償う」という梨奈に、彩香はもう一度夫婦としてやり直すように励ますのだった。
「彩香、直人を止めて!」エリ(滝沢沙織)の悲鳴にクラブ「佐和」に戻る彩香。直人が「佐和」を辞めたのだ。そして、直人が脳腫瘍で余命があと少しで、残された時間をひとりで生きると店を去ったと佐和は彩香に伝える。
直人を探し、追いかけたい気持ちを抑え、彩香は自分の店のオープンに全力を注ぐ。
クラブ「彩香」がオープンした。各界の著名人、政界、クラブから祝いの花が届けられ、オープン初日から、連日、多くの客で賑わう。
尾上と佐和もお祝いに「彩香」に駆けつける。佐和は直人の居場所を調べ、彩香に伝える。
「もう、いいんじゃない」と佐和は彩香を促す。
「私と同じ過ちを犯すんじゃない」尾上の言葉に押されに直人に会いに行くこと決心する。
海辺の貸し別荘でひとり静かに暮らす直人を彩香は訪ね、愛を確かめ合う。残された時間を直人と彩香はここで過ごす。彩香はここからお店に通い、2人の幸せな時間が静かに、楽しく、過ぎていく。
お店で吐き気を覚え病院へ行く彩香。彩香は新しい命を宿していた。大急ぎで直人の元に戻るが、そのとき直人は既に息を引き取っていた…。
1年後、佐和と一緒に直人の墓前で手を合せる彩香。佐和の腕には直人と彩香の子どもが…。彩香は直人の墓前に「子どもと一緒に未来を生きて行くこと」を報告するのだった。
ここは、クラブ「彩香」。今日も夜の銀座で女達の熱いドラマが始まる…。 〈終わり〉
09/14
第10話
09/14
次回予告
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08/24
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08/17
第6話
キャスト
立花彩香 / 加藤ローサ(かとうろーさ)熊本で母・麻里子(かとうかず子)と2人でスナックを経営して暮らしていたが、不運にも金と権力にすべてを踏みにじられた過去を持つ。母を病で失い、故郷を捨てて大阪へと向かう。大阪の繁華街ミナミでホステスを経験し、東京・銀座へやってくる。その美しい容姿と知性、火の国譲りの度胸で《女帝》を目指す。。「のし上がっちゃるけん!」心に激しい闘志を燃やし、波乱万丈な人生の荒波を乗り越えていこうとする彩香のガンバリに目が離せない。
伊達直人 / 松田翔太(まつだしょうた)
ミナミの繁華街で綾香と出会う。初めは金をしぼり取るために彩香に近づいたチンピラだったが、彩香によって人生が一変する。《女帝》の夢を追い求める彩香を影で支え、自分もまた《夜の帝王》を目指している。黒服のときの狼のような怖さと氷のような冷たさ、私服の時の人なつっこい顔…惹かれてはいけない悪の魅了を感じる。
北篠梨奈 / 酒井彩名(さかいあやな)
熊本の名家の娘。父は照盛。彩香とは高校時代に同級生。貧乏なのに成績優秀で美しい彩香に憎悪を燃やす。また、親同士が決めた婚約者・謙一の「心」を奪われたことも彩香を憎む原因となっている。産まれながらにして政治家の娘としての血筋か、策略にかけては半端ではない。
杉野謙一 / 斉藤祥太(さいとうしょうた)
高校時代の彩香のボーイフレンド。父親は建築業を営む権力者。父親の強い意志に沿うように政治家を目指す。高校時代に何とか彩香をモノにしようと乱暴をしようとするが未遂に終わったうえ、彩香に濡れ衣を着せて傷つける。優柔不断だところがあり、親の意向通り梨奈と結婚をすることになるが、梨奈の尻に敷かれっぱなしの夫婦生活を過ごす羽目に…。
結婚後も彩香のことが忘れられず、何とか近づこうとする。
美樹 / 前田愛(まえだあい)
大阪・ミナミのクラブ「エレガンス」のホステス。ルームメートだった彩香と心を通わせ、彩香についていこうと決めて銀座のクラブ「佐和」へと移ってくる。
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