曲げられない女
[第2話]
01/20放送

今月は、母親に3万円の仕送りをしたので、残金は残り僅か…。
お財布のお金も僅かなら、冷蔵庫の在庫も残り僅かだ。

その日、弁護士事務所に出勤した早紀(菅野美穂)は会社のエレベーターで別れた正登(塚本高史)と鉢合わせする。気まずいなと思って乗り合わせた早紀に、この前別れた元彼・正登が「この間は言いすぎた」と言葉をかけてくれた。少しホッとする早紀。

そんななか、正登の友人・仲野(近藤公園)が弁護士の正登に助けを求めてやってきた。仲野は会社を不当解雇されたというのだ。助けてほしいと頭を下げる仲野に、「こんな小さな案件にかまってる暇ないんだけど」と困惑気味。それを見ていた早紀は、あっという間に不当解雇についての関係資料を集めてきた。

一方、長部家では――。
璃子(永作博美)が食器を洗おうとして家政婦に止められる。「洗い残しがあると私が奥さまに叱られますから」こんな言われ方はキツイ…。また、子どもとかかわろうとすると「あなたは何もしなくていいのよ〜」と義母にていよく追い払われてしまう。長部家で早紀のすることは何もない。楽珍な暮らしではあるが、居場所もないのだ。

そこで璃子が出かけたのは早紀のところ…。

早紀の退社時間を見計らって法律事務所におしかけ、「車でおくっていってあげるから」と、半ば無理やり早紀を車に乗せる。

途中、早紀は買い物に立ち寄るが、今月は金欠なのでほとんど買い物はしない。大好きなチーズも眺めるだけという徹底振りだった。「司法試験に受けるまでは我慢する」と早紀は言った。

ところがレジで支払いをしようとするとき、お財布がないことに気づく。そのとき璃子が「お金貸してあげようか?」と声をかけるが、早紀は断る。結局、早紀は自分のパスモで精算し、不足分は返品をした。

早紀のマンションのエントランスで、璃子は早紀に「お金を貸してあげる」といい財布を開く。その中身に早紀はびっくり。璃子の財布をのぞくと、なんと万札が一杯入っていた。

早紀はエレベーターで、前回、ゴミ捨ての仕方を注意した男性と一緒になる。男は電話で母親にお金を無心していた。それを聞いた早紀は、またまた注意する。

「一ついいですか? 嘘をついて金品を搾取すると、親子でも詐欺罪は成立します。」と言うと、早紀はさっさとエレベーターを降りた。

「ちょっとー、ああいうのと関わるのやめなさいよ、あんたー。」璃子は心配するが、早紀は全然、気にしていないようだ。
さらに車で送ってもらったのに璃子を部屋に上げることなく、玄関でお礼を言ってドアを閉めてしまう。

「…あんたも必要ないってか。私なんか。」璃子は寂しそうだ。

その後、早紀は司法試験のための猛勉強を始める。勉強を終えて時計を見ると、もう午前2時45分だ。

米びつには米がほんの少しだけ。冷蔵庫の在庫もない…。早紀は貯金箱に手を伸ばすが、思いとどまる。貯金箱の裏をみると『途中で開けるべからず』と早紀の字で書かれていた。早紀は10年日記に手を伸ばすと、日記をつけ始めた。

『2時半まで勉強。母のためにお金が必要なのに、財布を落とす。最悪』

翌日、正登と早紀は所長・増野(西岡徳馬)によばれる。早紀は「正社員になれ」と誘われた。そして正登は、仲野の件を断るように命令される。近々、仲野の会社と顧問弁護士の契約を結ぶから、だそうだ。

正登は増野から「これからは仕事のパートナーとして、経営のことも考えていくように」と言われ、仲野の件を断ろうと決める。しかし、早紀は気にいらなかった。

そんななか、藍田が事務所にやってくる。なんでも財布の件を藍田に電話して、藍田が探してくれたようだ。早紀が財布の中を確認すると、札は抜かれてしまっていた…。

そのあと藍田と一緒に食事にいくが、そこでも早紀は大好きなチーズは我慢する。そこで早紀と藍田は、仲野の件について話をする。「どうするのか?」と藍田に尋ねられた早紀は「弱い立場の人を救うのが弁護士だと思う」と答えた。早紀の考えを聞いた藍田は呆れてしまった。そんな藍田に早紀は反論する。「理想やロマンを失ったら終わりだと思います」と…。

そのあと藍田は早紀をアパートまで送る。部屋に入りたがる藍田に、早紀は「まだ会って間もないから」と拒否。藍田は早紀に、「正しいか正しくないかじゃなくて、大事なのはおもしろいかおもしろくないか」と、少し声を荒げた。「今ちっとも幸せじゃない早紀が、人を幸せにしようとしたら、まず自分が幸せじゃなきゃ」藍田はそう言葉を続けると、そのまま帰ってしまった。

藍田が帰った後、早紀はパソコンで仲野の会社について調べる。さらに、建設現場にいって下請け会社の社員の会話も録音。また、キャバクラにも潜入して会社の偉い人の会話を盗み聞きをし、現場で証拠写真を撮影した。

早紀は、調べ上げた資料をまとめて正登に渡す。「仲野さんを救えるのは、あなたしかいません。 私は弁護士ではないので」と言って…。

しかし所長には、再度「正登の案件を断るように」いわれてしまう。資料もみせて「裁判でも勝てる」と説得しますが、所長にはその気が全くないようだった。

結局、正登は所長の指示に従うが、曲げられない女・早紀はどうしても曲げられなかった。

「弁護士としては正しいかもしれないけど、人間としては間違っている」早紀は所長に訴えた。そして自分が子どもの頃に受けたいじめの経験を引き合いに出して説得しようとするが、所長には「いつまでそんな甘っちょろいことを言っているんだ。だから何度も落ちるんだ、もっと大人になれ」と言われてしまった。さらに「事務所の方針に合わないなら辞めてもらう」と言われてしまった。

「ここで働いても正義を貫けないなら、弱い立場の人や辛い境遇の人を見捨てるしかないのなら、そんな仕事は私には必要ありません」早紀は言うと「今までお世話になりました」と事務所を出た。正登は引き止めるが早紀は返事をしなかった。

事務所を出て下に下りると、そこには璃子と藍田の姿が…。

璃子や藍田と話をしているうちに、早紀の気持ちは爆発する!
そんな先を藍田と璃子は唖然としながらも見守っているようだった。

その後、正登から依頼を断られた仲野を藍田と早紀が助ける。
藍田と早紀は仲野を役所へ連れて行くと、案の定、早紀が相談窓口の係の人につかみかかって必死に訴えた。こうして仲野の一件は解決する目処が立つ。

早紀が家にもどると係の人が待っていて、仲野は会社に戻れることになったという。早紀は満足げな顔を浮かべた…。

早紀に母親から宅配便が届いた。その中には、この間、早紀が送ったお金と、「2度とこんなことしないように」というメモが入っていた。

一方、璃子は勇気を出して、義母に立ち向かった。「この子たちの母親は、私です」と。しかし、「わかってるわよ〜。だから?」と軽くかわされてしまう。

ある日、早紀が裁判の傍聴席をとるアルバイトをしていると、なんと母とばったり会う。母は
「あたしがいなくなっても、やっていけるんだろうね?」早紀に声をかけると、そのまま歩いて行ってしまう。

驚いて早紀は飛び起きた。リアルな夢に驚く早紀…。

そのとき、母の入院する新潟の病院から電話が…。

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01/13 第1話

キャスト
荻原早紀 / 菅野美穂(かんのみほ)
32歳。弁護士の有能なアシスタント(時給・・・
坂本正登 / 塚本高史(つかもとたかし)
早紀(菅野美穂)と大学時代から付き合って・・・
長部璃子 / 永作博美(ながさくひろみ)
高校時代の同級生。有閑マダムである。
藍田光輝 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
警察キャリア官僚。女好きである。早紀(菅・・・

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