名探偵の掟
[第2話]
今回の事件の被害者は、製薬会社社長・町田清一郎。04/24放送
旅行中、たまたま事件のあった旅館に宿泊していた大河原警部(木村祐一)が事件を捜査することになる。
事件を聞きつけ現われたのが、この探偵物語の主人公、名探偵の天下一大五郎(松田翔太
だ。流星群を見るためにツーリングをしていて、たまたま事件を聞きつけて駆けつけてきたらしい。
殺害された清一郎も流星群の観察のために、口の字館に愛人と宿泊していたのだ。
清一郎の弟で旅館のオーナーでも町田清二(山下規介)の話では、清一郎は天体観測をするため、ときどきこの旅館を訪れているという。
ロの字になっている渡り廊下で天体観測をするのが、清一郎の趣味だった。
この旅館の建設には清一郎が資金援助をしており、彼が経営する病院の保養所にもなっていた。
清一郎は、渡り廊下の内側にある中庭に倒れており、鋭利な刃物で刺殺されていた。しかし、凶器の刃物が現場から見つからない。
この日、口の字館には、オーナー夫婦である町田清二と泰子(藤崎桐子)、愛人の桃川好美(黒坂真美)、町田の経営する病院に勤務していた宮本(三浦涼介)と結城(山根和馬)、その他3名が旅館に泊まっていた。
好美は、先に寝てしまって、事件には全く気づかなかったと話す。
宮本と結城は、たまたま2人で旅行に来て泊まっただけだと言った。事件が起きた夜、2人は一緒だったそうだ。どうやら愛し合っているようだった。宮本と結城は、宮本が奥さんを事故で亡くしてから親しく付き合っているらしい。
大五郎、藤井刑事(香椎由宇)、大河原警部は、この物語で自分の役割を理解している人だけが入室できる“秘密の部屋”に入り、犯人、凶器、トリック等について相談を始めるが、今いるどの容疑者も、今ひとつ犯人としてしっくりこなくて悩んでいた。
それから程なくして、清一郎の妻・恵子(伊藤よしえ)が旅館にやってきた。清一郎の死を聞いてショックを受けている。
恵子はそこで夫の愛人・好美と対面する。やがて2人はお互いを罵りあい、激しい喧嘩を始めた――。
翌日、大五郎と藤井刑事は恵子から話を聞いていた。
恵子の話では「夫は浮気ばかりを繰り返するので恨んでいたが、それでも愛していた」という。だから、どんなに清一郎が「離婚してくれ」と頼んでも絶対に頷かないのだと…。
その頃、大河原警部は愛人・好美を取り調べていたが、事件について何も手がかりがつかめないでいた。
藤井刑事は妻・恵子が怪しいと睨んだが、大五郎はそれを否定する。
夜、旅館には内側から鍵がかかっているので外部から来た人の犯行とは考えにくいというのが理由だった。
そんななか、「殺害のあった日、旅館に恵子がいるのを目撃した」という証言を得る。
やはり、犯人は妻・恵子なのか!?
大河原警部の取調べで、恵子は「事件当日に旅館で清一郎に会っていた」ことを白状する。しかし恵子は「自分はやっていない」と頑なだった。
「どうやって犯人は、清一郎を殺したのか――」大五郎は悩んだ。
ところが、ふと目にしたホラー映画から、彼はトリックと凶器に気づく。
大五郎は、大河原警部に関係者を集めるよう依頼した――。
翌日、口の字館に集まった面々の前で、大五郎は鮮やかなトリックを解き明かしてみせる。
大五郎は宮本が犯人だと推理した。宮本は清一郎の病院で血液を管理するセクションに勤めている。そこで、清一郎と同じ血液型“Rh−AB型”の血液をこっそりと盗み出し、その血液を凍らせて短剣を作り、天体観測をしている清一郎を襲って刺殺。その後、渡り廊下から突き落としたというのだ。
落下時、血液で作った短剣は砕けて飛び散ったが、時間の経過で溶けて、凶器は消滅したと推理した――と、推理した。
ところが大五郎が推理している最中、大河原警部のもとに連絡が入る。
何と、清一郎は渡り廊下から落下したことによる事故だとわかったのだ。胸と足の傷は、落下時に自分の骨が刺さったものだと判明する。
名探偵が推理ミスを犯し、冤罪が起きる――こんなことがあってはならない。
そこで大河原警部は宮本をこっそりと“秘密の部屋”へ誘い込み、事情を話して、とりあえず犯人になってくれるように頼んだ。逮捕はせず、すぐに開放するという約束で――。
大五郎のもとに戻った宮本は、大河原警部に言われたとおりに「自分が犯人です」と自供する。
こうして事件は名探偵の名推理(!?)によって、無事、解決するのだった。
自分の名推理を大河原警部と藤井刑事に自慢しながら歩く大五郎。
その横を宮本と結城が楽しそうに自転車に乗って走り抜けていった――。
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キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。
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