名探偵の掟
[第4話]
今回の事件の被害者は、画家・牛神貞治(佐渡稔)。05/08放送
素晴らしい作品を残している画家で、その筋では有名な画家。自宅の離れにあるアトリエで、胸にナイフが刺さった状態で亡くなっているのが発見されている。
第一発見者は・牛神家の住み込み手伝い・ヨネ(大島蓉子)。夜中の3時頃にトイレで起きたときに貞治の悲鳴を聞き、アトリエに行ってみると、貞治が椅子に座った状態で死んでいたという。
今回、大河原警部(木村佑一)と藤井刑事(香椎由宇)が現場に到着したとき、既に天下一(松田翔太)は事件現場にやってきていた。
じつは、貞治からある調査依頼を受け、牛島家の洋館に泊まっていたのだ。
その依頼とは、日頃から貞治は何者かに命を狙われていて、その犯人が誰かを探してほしいというもの。これまでに、アトリエで寝ているときに首を絞められたり、箱に入った毒蛇が送られてきたりしたことがあるらしいのだ。
容疑者はこの家に居候している4人。虎田省三(北村栄基)、竜見冬子(秋本祐希)、馬本正哉(矢島健一)、
虎田省三は、貞治の弟子。牛上家の人間ではない。事件の後、いらいらしている。態度はどう見ても怪しい。
竜見冬子は、貞治の絵画のモデル。牛上家の人間ではない。貞治の死を悲しむが、その様子がどこか怪しい。
馬本正哉は、貞治の従弟。どうも動揺した素振りが気になる。「犯人を捕まえたら、ぶっ殺してやる!」と威勢がいいが、どこか芝居くさくて怪しい。
犬塚ヨネは、第一発見者。貞治とは合わなかったらしく、よく貞治から怒鳴られているのを家の人に目撃されている。「料理をしているときに包丁で切った」と、指に分厚く包丁を巻いているところ、おどおどしているところが、いかにも犯人らしくて怪しい。
誰が犯人であっても当たり前なくらい怪しい容疑者の面々に、天下一はヤル気喪失気味だ。
そこへ、若い女性の悲鳴が――。
「この家には、みなさんの他に誰かいるのか!?」天下一の問いに、しぶしぶ告白する怪しい面々。
じつは、貞治の娘(小林涼子)が「開かずの部屋」に閉じ込められているらしい。天下一達が「開かずの部屋」に行くと、天下一達の姿をみた娘は気絶してしまった。
かつて貞治は結婚をして1女をもうけていた。当初は元妻が娘を連れて家を出たものの、娘が小さな頃に元妻が捨てたことから、以降、貞治が引き取って育てていたという。ところが彼女が高校生になったころから貞治の態度が豹変。ちょっと気に入らないと娘を「開かずの部屋」に閉じ込めたというのだ。以降、娘は夜に「開かずの部屋」を抜け出して、館を徘徊するようになったという。
怪しい容疑者ばかりの中、突然、天下一の前に現われた美少女。その可憐さに天下一は惚れてしまい、骨抜き状態になってしまう。
さらに、貞治を糾弾する手紙がアトリエから発見される。なんでも、自分の作品を貞治の名前で発表されているのが憎い――といった内容だ。文字は左手で書かれているようで、汚い。
しかし、貞治のモデルをしていた冬子は、貞治は自分で絵を描いていたと話している…。
再度、アトリエを調べてみると、数点の作品が何者かにナイフで切り裂かれていた。それらはすべて、貞治自身の自画像だった。
「どうみても娘が怪しい」という大河原や藤井の推理を全否定する天下一だったが、藤井の「いつもと違う自分」発言に、事件解決の糸口を見出した。確証を得るため、藤井を連れて病院を訪れた天下一は、事件の真犯人を見つける。
犯人は、別人格の貞治だった。
貞治は、過去に脳の手術を受けていた。その時に別人格が誕生し、徐々に、本人格を脅かしていったという。娘を「開かずの間」に閉じ込めたのも別人格だった。
本人格の貞治は別人格の貞治に「牛神貞治」を乗っ取られ、娘に危害を加えることを一番恐れていた。そこで、本人格がしっかりとしている間は、「開かずの間」の鍵を開放し、娘を外へ逃がそうとしたのだ。
ところがそこで事件が起きた。真夜中、突然、現われた別人格の貞治は悲鳴を上げながら自画像を自分の姿が映る鏡を破壊、自画像を引き裂いた。
そこへたまたま徘徊をしてやってきた娘がアトリエにやってくる。別人格の貞治は娘を刺そうとするが、そこで、本人格の貞治が現れて別人格と格闘の末、自らナイフで自分の胸を刺してしまう――これがこの事件の真実だった。
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キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。
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