名探偵の掟
[第7話]
今回の被害者は灰田次郎(坂本真)。本人は黄部コーポレーション千代社長の実子を主張していた。「この手紙を持ってきた者を、自分の子どもと認める」という書状を持って現われたのだ。もちろん目的は黄部家の財産だったが、遺産相続トラブルのさなか、何者かに銃で殺されてしまう。05/29放送
灰田が殺された時、天下一(松田翔太)は、黄部家にいており、殺害犯が逃げるところを目撃していた。
なぜ、金田一が黄部家にいたかというと、黄部コーポレーション現社長・黄部矢一朗(大和田伸也)の病死後、「自分にも相続の権利がある」と突然名乗りをあげてきた灰田の件で相談を受けていたのだった。
この日、天下一は黄部の屋敷に泊まっていた。ベランダで天体観測をしていると銃声が聞こえ、怪しい人影を目撃する。天下一はすぐに執事・青野(佐戸井けん太)に玄関を閉めるように命ずるが、玄関の鍵は閉まったままだという。
天下一が窓を確認するが閉まっていた。部屋中を探してみるが誰もいない。屋敷から犯人は忽然と消えてしまったのだ…。
今回の関係者は4人。現社長・黄部矢一朗、矢一朗を支える物静かな妻・真知子(筒井真理子)、黄部家に仕える真面目な執事・青野(佐戸井けん太)、そして灰田次郎の異母兄弟の赤井留美だ。
留美は、病気で亡くなった前社長の2人目の妻との間にできた子ども。はじめは矢一朗たちと一緒に屋敷で暮らしていたが、母親の死後、母方の実家に預けられていた。事件のあった日、異母兄弟の留美が屋敷にいた。
灰田は遺産目当ての嫌な奴だった。しかし千代社長の直筆書状を持っていたため、追い出すわけにもいかなかったようだ。
留美は屋敷にはいるものの、なかなか姿をあらわさない。
大河原警部(木村祐一)と天下一が留美の部屋に事情を聞きに行った。留美にあった大河原警部は戸惑いを隠せない。留美は矢一朗が女装しているのだ。留美を見た大河原は即座に容疑者が誰だか想像できた。矢一朗の女装は黄部家でも、黄部コーポレーションでも触れてはならない公然の秘密になっているようだった。
犯人のシルエットは天下一が確認しており、「男」であることは間違いない。誰が考えても最も怪しいのは留美に扮する矢一朗。あとは、天下一が論理的に事件を推理して解決に導くまで、登場者全員がそのことに気づいてはいけない――これが「掟」なのだ。
今回の捜査では、藤井刑事(香椎由宇)は交通課のキャンペーンの応援で別の場所で仕事をしていた。着ぐるみを着て頑張る藤井だったが、キャンペーンに来ていた子どもを藤井流に叱りつけて交通課から応援を断られたと、この事件に合流した。藤井は留美が女装をしている男だと指摘する。しかし、矢一朗は留美を演じきっていた。その容姿を除いては…。
相手に不足はない――事件解決に挑む天下一。
天下一は留美にデートを申し込む。これも作戦なのか!?
デートの終盤、天下一は留美に「結婚してください」と告白する。すると留美は「ごめんなさい」と言ってその場を走り去る…。
翌日、関係者を集めた天下一は、犯人は黄部矢一朗だと宣言した。
事件真実はこうだ。
黄部コーポレーションは経営が悪化し、倒産寸前。千代社長の遺産を100%譲り受けなければならないほど、経営が悪化していた。そこに財産目当ての灰田が現われた。
そこで矢一朗は灰田の殺害計画を実行したのだ。ここでもアクシデントが起こる。天下一がベランダから転落して瞬時に犯行現場に近づいてしまったため、矢一朗は逃げるタイミングを失ってしまったのだ。犯人のシルエットを目撃した天下一は、「犯人は男だ」と公言していたので、矢一朗はやむなく女装をして留美になりすましたのである。
本物の留美は倉庫に監禁しているという…。
なぜ、女装なのか?事件捜査で女装をしたことがある大河原は、矢一朗の気持ちがわかると言う。
こうして事件は解決した。
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キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。
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