名探偵の掟
[第9話]
06/12放送

焼き肉店で食事をしていた天下一(松田翔太)と大河原警部(木村祐一)、藤井刑事(香椎由宇)だったが、大河原に舞い込んだ“大河原警部主役のスピンオフ企画『大河原番三の事件簿』の話題から、天下一と大河原はケンカ状態になってしまう。

そんなある日、またもや洋館で殺人事件が起きた。
大黒製薬の社長・大黒一朗が、自宅に送られてきた“みたらし団子”を食べて死んでしまったのだ。団子に毒が仕込まれていたのだ。

洋館にやってきた大河原警部は、態度も見た目もどこかいつもと違ってヘンだった。男性用の化粧をして、眉毛も、太く、濃く、書いている。あの、スピンオフ企画を意識しているのか…!?

天下一に捜査を依頼したのは、殺された一朗の息子で次郎の妻・大黒タカコ(濱田万葉)だった。
タカコは「警察は頼りにならない」と吐き捨てる。「あのときだって」と言ったところで、一朗の妻・大黒ノブコ(山下容莉枝)が「あなたは黙ってらっしゃい!」とさえぎった。
どうやら過去に何かあるようだった。

第一発見者は、この家のお手伝い・紺野ミドリ。一朗が団子を食べるというのでお茶を淹れて戻ってくると、一朗が倒れていたという…。

周囲には食べかけの団子が発見された。宛名は緑のボールペンで書かれている。また、小包の消印から、屋敷の近所から投函されたことが推測された。

屋敷の一室で家族から事情を聞いていると、一朗の弟・大黒和夫(川崎麻世)が駆けつける。一朗が死んだことで和夫が大黒製薬の社長になる可能性が高く、犯行を疑われるが、彼は一朗が殺害されたときに海外出張へ行っていたので、完璧なアリバイがあった。

相変わらず大黒家には大勢の警官が捜査を続けていた。
夜、天下一と大河原は、一朗殺害の動機を検討してみることにする。
・妻・ノブコは一朗に1000万円の死亡保険を掛けていたが不自然な補償額ではない。
・一朗は大変な愛妻家で知られ、家族から恨まれることは考えにくい。
・家族にも一朗殺害の動機が見当たらない。
・唯一の証拠になりそうなのは宛名を書くときに使用した“緑のボールペン”。

天下一は「外部に容疑者を立てたほうがいいのでは?」と大河原に打診するが、大河原は「それで、俺の、今までの苦労が水の泡になる」と漏らした…。

そのとき、ノブコが「次郎の姿が見えない」と部屋から飛び出してきた。ノブコの騒いでいる声を聞いてタカコも部屋から出てくる。
「シェルターにいるのかもしれない」一同がシェルターに行ってみると、シェルターの中で次郎が死んでいた。
シェルターの存在は、家族の人しか知らない。
「これだけ警官が詰めているなか、殺人事件が起きてしまって、警察の面目丸潰れだ!」大河原警部は半ば強引に和夫を逮捕するが証拠不十分で釈放するが、今度は、「一朗を殺害したのは次郎。その次郎は自殺。捜査本部、解散!」と、さっさと事件に幕引きをしてしまったのだ。
今回の大河原警部はやはりヘンだった。

そこへ藤井刑事が、天下一たちが探していた緑のボールペンを発見して戻ってくる。何と、一朗の部屋にあるゴミ箱の中で発見されたというのだ。
藤井の報告を聞いた天下一は、「今回の犯人は、なんてアンフェアなんだ――」と言葉を漏らした…。そう。今回の事件は、アンフェアな結末がテーマなのだ!!

天下一が喫茶店にいると、藤井がやってくる。藤井は、真犯人は誰なのかを訊ねる。天下一は犯人の目星がついていたが、動機が分からなかった…。
植松(入江甚儀)に何かを探させているようだったが、それもまだ見つかっていないらしい。

天下一は屋敷近くの団子屋を訪ねて、犯人の確証を得た――。

天下一は大黒家の屋敷に関係者一同を集めた。事件は次郎の自殺で解決としていた大河原は不機嫌な様子だ。天下一は、犯人になりうる条件を整理してみせた。
1.犯人はシェルターの存在を知りえた人物。
2.次郎が殺されたとき、屋敷にいた人物
3.緑のボールペンを一朗のゴミ箱に捨てることができた人物

「そんなこと、屋敷の者なら誰でもできるじゃない」と言うと、天下一は「1と2は誰でもできるが3は違う」と言う。一朗は、殺害された朝、自ら部屋のゴミを片付けて捨てている。その後に殺害された。大勢の警官がいるなかで、怪しまれずに一朗のゴミ箱にボールペンを捨てられるのは…。

天下一は大河原警部が犯人だという。
大河原の娘はかつて次郎とつきあっており、婚約までしていたが、一朗が強引に取引会社の娘・タカコとの結婚を決めてしまった。それを苦にして自殺した娘の敵討ちに一朗と次郎を殺害したのだという。シェルターの場所は娘から聞いて知っていたという。

そこに植松に支えられるようにやってきたのは、本物の大河原警部だった。
植松は監禁されている大河原警部を探していたのだ。
今まで捜査をしていたのは大河原警部の幼馴染みでソックリさんの金田警部だったのだ。化粧が濃かったのは、大河原警部に似せるため…。本物の大河原警部はお寺の境内に監禁されていた。
「あれ、気づかなかったの?」唖然とする藤井に話しかける天下一。天下一は当初から大河原が偽者だと見抜いていたという。

こうして大河原警部のソックリさん警部が逮捕され、事件は解決する――。

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04/24 第2話


04/17 第1話

キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)
自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。

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