アジア杯､カタール王室が日本戦に異例の要求!! アジア制覇へ国を挙げた強力サポート!?

サッカーのアジア杯で2大会ぶり4度目の優勝を目指す日本は19日､準々決勝のカタール戦に向けて練習を行った｡
左足首捻挫で17日のサウジアラビア戦を欠場したMF本田圭佑も主力組で練習に参加｡
怪我の影響を感じさせない動きで､中盤の連携を入念に確認するなど戦術練習に汗を流した｡

21日のカタール戦に勝てば4大会連続の準決勝進出となるが､本田は､
｢雰囲気にのまれないようにしたい｣(スポニチアネックスより)
とホームの大歓声を受ける開催国･カタールを警戒｡
過去の対戦は日本が1勝2敗4分けで負け越しており､厳しい戦いとなりそうだ｡

FIFAランク105位(日本は29位)のカタールは､グループリーグを2勝1敗で通過｡
ウルグアイ出身のFWセバスチャンやブラジル出身のMFファビオセサル､主将も務めるスーダン出身のDFビラルなどオイルマネーをつぎ込み帰化させた選手達がチームの中心だ｡

カタールは2022年W杯の開催国に決定しており､アジア杯優勝はW杯に向けた大きなノルマ｡
山場となる日本戦には選手1人当たり200万カタールリヤル(約460万円)もの勝利給を用意するなど､国を挙げて選手たちをサポートしている｡

さらにこの日､王室の指示を受けたというカタール協会が日本戦のキックオフをで午後4時25分(日本時間午後10時25分)から午後7時25分(同22日午前1時25分)に変更するようアジアサッカー連盟(AFC)に求めていることが判明｡
カタールはグループリーグ3試合を午後4時25分キックオフで戦っており､慣れた条件で試合に臨みたいという意図がありそうだ｡

前代未聞の要求に日本協会幹部は､
｢規定通りやってもらわないと困る｣(同)
と呆れたようにコメント｡
しかし､AFC会長のハマム氏がカタール出身ということもあり､王室が指示したという事実は大きな意味を持ちそうだ｡

万全にみえるカタールだが､不安要素もある｡
18日の練習中､背番号10を背負うカタール出身のFWヤセルがメツ監督と口論になりチームを離脱｡
関係者は､
｢監督と考え方が合わずに追放されたようだ｣(同)
としているが､"多国籍チーム"の内紛は尾を引きそうだ｡

決勝トーナメント進出を決めた際､
｢これが大会のスタートだ｡優勝を狙う｣(同)
と高らかに宣言したメツ監督｡
2002年の日韓W杯で初出場のセネガルをベスト8強に導いた知将は､このピンチをどのように乗り越えるだろうか｡

(2011年1月20日)

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