人間が投げられる球速の限界が判明!? 170キロはあり得ない!?
今年4月、米大リーグ・レッズのチャップマン投手がスピードガン導入以降最速となる106マイル(約171キロ)をマーク。このニュースはアメリカだけでなく、日本でも大きな話題となった。
しかし、テレビ中継での球速表示は105マイル(約169キロ)、大リーグ公式サイトの測定器に至っては102.4マイル(約164.8キロ)と計測。
人類史上初の球速170キロオーバーは、"疑惑のスピード"としてファンの記憶に残ることとなった。
ここで一つ疑問なのが、人類はどこまで速い球を投げられるのかという点。
速い球を投げるうえで重要となるのは、腰や股関節、上半身などの体全体を回転させる力。
だが、回転する力が強すぎると、リリースする際の衝撃にヒジが耐えられない。
こうしたことから、研究者の間では「100マイル超」、160キロをやや越える程度の球速が人間の限界だと言われているという。
アメリカスポーツ医学機構のグレン・フレイシグ博士は、
「どんなに体格がよくなっても、筋肉の複雑な動きを支える靭帯と腱の強度には限界がある。人間の体の構造上、これ以上(100マイル超)のスピードは出ないだろう。110マイル(約177キロ)?夢のような話だ」(朝日新聞より)
とコメント。
つまり、大リーグ公式サイトの測定器が最も正しいとするならば、チャップマンは"人間の限界"に達したと言えそうだ。
ちなみに日本球界の最速記録は、2008年に巨人・クルーンがマークした162キロ。
日本人では、ヤクルト・由規が昨年記録した161キロが最速となっている。
正確無比なコントロールや鋭い変化球も見物だが、いつの時代もファンを沸かせるのは見たこともない剛速球だ。
チャップマンや由規には、"人間の限界"を越える球速を期待したい。
●球速ランキング(カッコ内は所属と達成年)
【日本プロ野球】
1位 クルーン(巨人・2008年) 162キロ
2位 由規(ヤクルト・2010年) 161キロ
3位 林昌勇(ヤクルト・2009年) 160キロ
4位 伊良部秀輝(ロッテ・1993年) 158キロ
4位 山口和男(オリックス・2002年) 158キロ
4位 五十嵐亮太(ヤクルト・2004年) 158キロ
4位 ファルケンボーグ(ソフトバンク・2010年) 158キロ
8位 与田剛(中日・1990年) 157キロ
8位 平井正史(オリックス・1995年) 157キロ
8位 アルモンテ(巨人・2001年) 157キロ
8位 黒田博樹(広島・2004年) 157キロ
8位 久保田智之(阪神・2005年) 157キロ
8位 浅尾拓也(中日・2007年) 157キロ
8位 寺原隼人(横浜・2008年) 157キロ
(2011年6月26日)
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