「PRICELESS」映画化決定!? 低視聴率でもフジが映画化進める理由とは

現在放送中の月9ドラマ『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』(フジテレビ系)。
SMAP・木村拓哉(きむらたくや=40)主演の連ドラでは過去最低となる初回視聴率16.9%という低調なスタートだったが、早くも映画化の話が進んでいるという。
『日刊ゲンダイ』が報じている。

これまでに数々の視聴率記録を作ってきた木村だが、意外なことに主演ドラマで映画化されたのは『HERO』(フジテレビ系)のみ。
同作は平均視聴率34.3%をマークしていただけに、ファン待望の映画化だったが、『PRICELESS』は前述した通りの体たらく。
映画化の噂には他局からも疑問の声が出ているようだ。

「フジでは視聴率20%超が映画化を決めるひとつの目安。
しかし、『PRICELESS』の過去4回の平均視聴率は17%台で一度も20%を超えていない。
それどころか、3回目は15%台までダウンしたからね」(他局の編成幹部:日刊ゲンダイ)

それでも、フジテレビには同作を映画化しなければならない理由がある。
その理由とは、映画コンテンツの急速な弱体化だ。

「看板だった『踊る大捜査線』シリーズが終了。
そこで期待を寄せていたのが『海猿』でしたが、作者とのトラブルで今後、映画シリーズを製作することができなくなってしまった」(業界関係者:同)

視聴率争いで苦戦するフジテレビにとって、映画事業は大きな収益源。
それだけに"ポスト海猿"探しは急務になっており、数ある候補の中から選ばれたのが、月9ドラマで数々のヒットを飛ばしてきた木村の最新主演作だったようだ。

「フジは映画予算は確保していて、ある程度数字が見込めるという理由で木村に白羽の矢を立てたんです。
映画につながるようにドラマのエンディングも考えているようです」(事情通:同)

『PRICELESS』は木村演じる主人公が身に覚えのない罪で会社を追われ無一文となりながらも、様々な出会いを通して金で買えないものの大切さに気づいていくというストーリー。
気になる映画に向けたエンディングとは…。

「会社に戻って社長になった木村がお金より大事なものに気づき、再度会社を出て、いったんは自分を追い出した腹違いの兄の藤木直人に託す。映画はその後を描くとか」(同)

かつてのような高視聴率が取れなくなり、限界もささやかれている木村。
思わぬ形で巡ってきた映画化のチャンスで結果を残し、高視聴率男の面目を保てるか。(伊原)


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