名人戦対局中羽生名人に朝日記者がサイン求める
(04/11)

将棋名人の羽生善治(はぶよしはる=38)に、郷田真隆九段が挑戦する将棋の第67期名人戦で、テレビ放映されていた10日午前の対局中、羽生名人が44手目を考えていた際、朝日新聞が委託した観戦記事担当のフリーの記者が、羽生名人に扇子を差し出してサインを求める、というトラブルがあった。

羽生名人は、一瞬驚いた様子ながらも、応じた。

この前代未聞の珍事に、朝日新聞は記者に注意したうえで、対局後、羽生名人や郷田九段に謝罪。

「対局者に対して礼を失した行為で、関係者に迷惑をかけたことを深くおわびします」

とコメントを出した。

朝日新聞広報部によると、この記者は1976年から99年まで、同社嘱託として将棋の観戦記などを書き、その後もフリーの立場で執筆。

羽生名人とも親しい関係だという。

この名人戦7番勝負第1局は9、10日、東京都文京区の椿山荘で行われ、羽生名人が158手で勝った。(淺川)


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