｢池上彰の学べるニュース｣で池上彰が頭を抱える存在は上原美優!?

5月5日に放送された『そうだったのか!池上彰の学べるニュース3時間SP』が22.3%と他番組を引き離してブッチギリで同日1位を獲得した｡
同番組はスタート時より高視聴率をキープしていたが､この日がこどもの日で祝日だったこともあってか視聴率は更に上昇した｡

『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』は､昨年まで放送されていた『学べる!!ニュースショー』をリニューアルしたものだが､メインを劇団ひとりから池上彰に変えるだけでここまで視聴率が変わるとは､テレビ朝日側も内心驚いていることだろう｡

今や"新･視聴率男"となった池上彰だが､ゲストから"いい質問"から"とんでもない質問"まで様々が疑問点が飛んできても一つ一つ"誰にでも"分かる解説でゲスト･視聴者を唸らせてきた彼を"困らせた"質問とは何だったのか｡先日の囲み会見で本人の口から語られた｡

｢中国の経済成長について解説する中で､『中国は鎖国をしていました』と話したのですが､ゲストの上原美優さんから『鎖国ってなんですか？』と聞かれたんです｡『そう来ましたか～!』という感じ(笑)｡でも､『かつては日本も鎖国をしていて､物流だけでなく思想や宗教が外国から流れ込んでくることを時の政府は恐れていたんですよ』と説明するうちに､『そうか､中国が恐れているのもこのことなんだ』と改めて気付くことができました｡ですから､そういった質問には感謝しています｣

視聴者も思わず耳を疑いたくなるようなトンチンカンな発言が多々聞かれる上原美優だけに､池上彰もさすがに困ってしまったそうだが､小学生レベルの質問もあくまでもポジティブに､｢そういった質問には感謝しています｣と言えるところはさすがの一言に尽きる｡

また､池上彰は同会見で､『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』の"立ち位置"についても触れた｡

｢英語の学習番組でたとえるなら､『基礎英語』＝『こどもニュース』『ビジネス英会話』＝『報道ステーション』といったところで､中間の『やさしい英会話』に該当するニュース番組がありませんでした｡この番組が目指すのはそこ｡『報道ステーション』がよく分かるようになるニュース番組という位置づけになります｡その結果､大げさなようですが､ニュースを理解した皆さんが自分の意見を持つことへの手助けができたらすばらしいと思います｣

池上彰が目指すのは､他の"報道番組が分かるようになるニュース番組"｡
視聴者の需要にピンポイントで応える池上彰の人気は､まだまだ衰えることはなさそうである｡

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