冬のサクラ
[第9話]
03/20放送

萌奈美(今井美樹)の容態が急変する。萌奈美の想いを優先して考えていた祐(草なぎ剛)だったが、死期が迫る萌奈美を見ているうちに、可能性があるならば航一(高嶋政伸)にオペをしてもらった方が良いのではと考え始める。

「とにかく、生きていて欲しい」自分の気持ちを弟・肇(佐藤健)に相談するが、肇には冷静になるように言われてしまう。

しかし祐は航一の元を訪ね、オペをしてくれるように頼むが、航一から「もう助からない」と告げられてしまった。

担当医から「春を迎えるのは難しい」と告げられる祐。義母・章子(江波杏子)と娘・琴音(森迫永依)も東京から見舞いに来た。章子はこれまで航一がしてきたことを謝罪する。

徐々に病状が悪化していく萌奈美に対し、祐は献身的に身の回りの世話を続け、優しく接していた。

そんなある日、東京で航一が元愛人の理恵(白羽ゆり)に刺されてしまう。すぐに緊急オペがなされるが、航一は日本に数十人しかいない特殊な血液型だった。そのとき、一人の医師が航一と同じ血液型の人物を思い出す。それは航一の病院を事実上辞めさせられた肇だった。航一の危機を知った肇は血液の提供を承諾。こうして航一の手術は成功した。

手術後、目覚めた航一に、母・章子は「許すのも夫婦」と、優しく諭す。退院した航一は萌奈美を見舞い、これまでのことを謝罪する。そして「琴音のことは心配しなくて良い、僕が君の分まで愛していくから」と伝えるのだった。航一の顔は、今まで見たことのないほど優しい顔をしていた…。

一方、航一の心の苦しみを知った肇は、航一の経営する石川病院に戻る事を決めた。

担当医から在宅治療を勧められた萌奈美は退院し、祐の家へと戻って言った。そこに琴音や肇、肇の恋人・安奈(加藤ローサ)も駆けつけ、萌奈美は死期を迎えた。

「大丈夫。明日は味方だから。春は必ずくるから…」

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キャスト
稲葉祐 / 草なぎ剛(くさなぎつよし)
今まで一度も恋をしたことのないガラス細工・・・
石川萌奈美 / 今井美樹(いまいみき)
冬に咲くサクラ「啓翁桜」を求めて山形県へ・・・
稲葉肇 / 佐藤健(さとうたける)
兄想いの祐の弟。
向井安奈 / 加藤ローサ(かとうろーさ)
肇の恋人。

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