鹿男あをによし
[第10話]
小治田(児玉清)が壊してしまおうと投げた“目”をイト(多部未華子)がキャッチ!小川(玉木宏)はイト(多部未華子)から“目”を受け取った。いよいよ儀式が始まる――。03/20放送
道子(綾瀬はるか)、鹿、鼠、小川、イトが見守る。小治田も放心状態で見つめていた。銅鏡に堀田が水を注ぐ。水面に浮かぶ満月が光を反射させていた。鹿が舐めると、水が光る玉となった。そして、イトに導かれるように、光の玉は鹿の目の中に・・・。儀式は無事終わった。
翌日、小治田が盗まれたといわれた時計を、小治田自身が持っていることがわかり、盗難疑惑は解ける。しかし結局、小川はやはり学校を辞めることになる。
仕事が終わるとさっそく小川は、鹿に会いに行く。そして、自分と堀田の顔を元に戻してくれと頼むが、鹿は叶えられる望みはひとつだけだから、小川か堀田のどちらかしか戻せないと言う。悩んだ小川は、イトの顔をなおすように鹿に頼む。
翌日、小川が職員室にいるとイトが走りこんでくる。イトは小川を踊り場の鏡の前へ。ふたりが壁の鏡の前に並ぶと、そこには鹿の顔をした小川が立っていた。イトは人間の顔に戻っている。イトは「自分だけ元に戻るのは納得がいかない」と言う。が、「イトが鹿顔になった原因は自分にあるから」と小川はイトに説明する。しかし、イトは納得がいかない。その様子を道子が見ていた。
道子は鹿に直談判して、小川の顔をなおす方法を聞きだすのだった。方法はただ一つ。イトにしか小川の顔をなおせないことがわかった。
小川は、さっそく東京に戻ることになる。「最後だから」と、道子と福原(佐々木蔵之介)、美栄(柴本幸)は、休日に出かけることに・・・。福原と美栄は「小川と道子を二人っきりにしてしまおう!」と、どこかへ行ってしまう。二人きりででかけることになった小川と道子は、奈良の街が見渡せる小高い丘へと向かい、そこでお互いの気持ちを告白しキスをする…。
いよいよ、小川が東京に向かう日。ボーっと電車に乗って発車を待っていると、イトがホームに走りこんでくる。イトは小川を見つけると手紙を渡し、そのままグッと襟元をつかむとキスをして・・・ドンと突き飛ばした。電車に転がる小川を泣きながら見つめるイト。そのまま電車のドアは閉まり、ゆっくりとホームを離れていく。
手紙には、イトのキスの理由が書かれていた。鹿の使い番であるイトのキスだけが、小川の顔をなおす、唯一の方法だったのだ。電車の窓ガラスに映る小川の顔は、ちゃんと人間の顔をしていた…。
時が過ぎ――小川は、宝石店でダイヤの付いた指輪を購入していた。ダイヤの指輪の箱を持って急いだ先には、道子が待っていた。 《終》
03/20
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キャスト
小川孝信 / 玉木 宏(タまき・ひろし)大学の研究所に勤めるが同僚とのトラブルで・・・
藤原道子 / 綾瀬はるか(あやせはるか)
新米教師。担当は歴史なだけに歴史が絡んだ・・・
堀田イト / 多部未華子(たべみかこ)
小治田史明 / 児玉清(こだまきよし)
福原重久 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
鼠(声) / 戸田恵子(とだけいこ)
鹿(声) / 山寺宏一(やまでらこういち)
溝口昭夫 / 篠井英介(ささいえいすけ)
大津守 / 田山涼成(たやまりょうせい)
佐倉雅代 / 藤井美菜(ふじいみな)
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