オードリーの漫才で春日俊彰だけ遅れて登場するようにした理由!
2008年度『M-1グランプリ』準優勝に輝いたお笑いコンビ・オードリー漫才といえば、まず若林正恭が登場し「どうもオードリーです、よろしくお願いします」と挨拶をしている間に、春日俊が超スローペースで遅れて登場するのがお決まりのパターン。

通常、漫才師は小走りでマイクまで行き、時間を惜しむかのように少々早口で自己紹介を発するもの。
M-1グランプリ』初登場時も、オードリーは異色の漫才コンビとして注目され、結果的には売れっ子芸人への階段を駆け上がることになった。

3月5日放送のニッポン放送オードリーのANN』では、お笑い芸人の"誰のため論"からオードリー漫才の構成について深い考察に話が及んだ。

若林正恭はお客さんを愛するという感覚が分からないそうで、"マエケン"こと前田健に25〜26歳の頃「お客さんに愛さえあれば、一流の芸ができるんだよ。お前は、お客さんに対する愛がない」と叱責を受けた経験もある。

『アメトーーク!』の人気企画「人見知り芸人」でも顕著なように、非社交的度合いが並大抵ではない。
よって、ライブに来る観客に対しても偏見があり「知らない芸人だとどうせあまり笑わない」と勝手に思い込んでいた。

手紙を送ってきてくれた人は愛せるのだといい、その人は「非常に共感を得ています、若林さんに。生きていて、何にも楽しくないんです・・・(一部略)これから、僕には面白いこともないでしょうが、同じような考え方の人がいると思えば、頑張れます」と卑屈な感情剥き出しの内容を文章に綴ってきた、若林正恭と重なる部分を持つ人物。

自分に通ずる人間性で自分に対して好感を持っていることが明白な人にのみ、愛することが出来るという。
実際、手紙を送ってくれた人は、春日邸で開かれたイベント『小声トーク』に当選し嬉しさから手紙を書いており、そのようなバックグラウンドが分かっていれば若林正恭自身も愛を与えられるものの、無条件に全ての客を愛するという感覚はどうしても理解出来ない。

むしろ「アァ"!?」とムカついた気持ちの時もあったそうで、売れる前は芸人を世界を後々辞めるのだからウケてもスベってもどうでも良いと投げやり。
自分達への苛立ちが客にも映っていた為、ライブ後のアンケートに「私たち、ムカつかれてるんですか?」と書かれていた。

ブレイクし人気芸人の仲間入りを果たした今でも、お客さんを愛するという意味への納得いく答えは出ていない。
若林正恭は、芸人に限らず歌手等ステージで見せるパフォーマンスに独自の理論を持ち、
「今日は来てくれてありがとうございます」
「ライブができて本当に嬉しいです」
といったベタな挨拶をされるとせっかくの興奮も冷めてしまうという。

芸を提供する側は、最初から最後まで100%の力で自分の芸を披露してそのままステージを去るのが理想だと若林正恭は考えている。
不必要に客に媚びる姿勢が気に食わず、おそらく見ず知らず全ての観客をいきなり愛することも出来ない為、「ありがとう」の言葉も上っ面な軽いものになってしまうのだろう。

小走りに登場して何の前置きもなくネタに入るのも違和感があるし、かといって二人揃って登場を遅らせるのも不自然。
そこで彼が思い付いたのが、春日俊一人を遅れて登場させるパターンだった。
観客の視線を彼に向けることが出来る上、登場シーン自体がネタでもあるので台上で媚びず終始ネタに全力を注いでいる事にもなる。

観客が皆春日俊注目しているから、最低限の挨拶以外「今日は来てくれてありがとうございます」などと言う必要もない。
あとは100%全力でネタを見せ、そうすれば余計な言葉はいらない、というわけだ。

春日俊を遅れて登場させた背景には、ただ出だしのウケ狙いといった単純なものではなく、オードリー、特に若林正恭の演者論に基づいて考え抜かれた一つの着地点であった。

自分の性格を掘り下げて芸に昇華させた若林正恭もさすがだが、彼の取っ付き難い性格を理解し一か八かの役回りを快く受け入れた春日俊も高く評価すべきであろう。
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