傍聴マニア09第1話あらすじ完全版

傍聴マニア09

[第1話]

10/22放送

全国初の裁判員制度が始まったその朝。
ここは東京地方裁判所。全国初の「裁判員制度」が始まった朝、裁判所には傍聴券を求める列ができていた。フリーター・北森夫（向井理）もその列に並ぶ１人だ。彼は傍聴券を確保するアルバイトをしていたのだ。
　その時、森夫に１人の男が声を掛けてきた。アロハを着てメガネをかけた小太り気味の男の名は山野（六角精児）。通称・山サンと呼ばれているらしい。バイトの仕事で並んでいた森夫に「裁判ほど面白いものはない」と傍聴を誘ってくる。山サンは、いわゆる「傍聴マニア」なのだ！

「裁判が見たければ、ただ扉を開ければいいんだよ」そんな山サンの誘いを断った森夫だったが、キュートな大学生・美和（南明奈）の後を追いかけるように、結局、裁判所の中へ…。

裁判所のなかで待っていた山サンは、待ってましたとばかりに、森夫に傍聴についての説明を始めた。話題になっている裁判以外は傍聴券を獲得する必要がないことから、さっそく408号法廷の裁判を傍聴することにする森夫と山サン…。

408号法廷は「交通事故の裁判」が行われていた。

加害者は白石という男性。朝、まだ眠いなか100キロのスピードを出して交差点を通過したとき、突然、飛び出してきたバイクを避けきれず衝突したというものだ。被害者は死亡している。

白石が交差点に侵入したとき、信号は黄色だった。バイク側の信号無視だ。「僕も、早朝ならスピードを出してしまうかもしれない」と森夫は白石に同情する。

しかし入廷した白石を見て、森夫は唖然とした。事故を起こしたのに、裁判所にドクロマークの服を着てきたのだ。それを見た森夫は「そりゃないだろ…」と一転、被害者側の味方となっていた。

この後、森夫の気持ちが一変する出来事を目撃する。裁判の後、森夫がエレベーターに乗り込むと、たまたま被害者の母が乗り込んできた。そこに白石が走ってきたのだ。石川はエレベーター内の被害者の母に「すいませんでした」とお詫びを言うと、深々と頭を下げた…。

人間の本当の顔が浮き彫りになる裁判――森夫は裁判の傍聴に興味を抱き始める。

408号法廷の裁判を傍聴した後、森夫と山サンが喫茶店にいると、美和が店内に入ってきた。傍聴マニアの山サンと美知は何度も裁判所で会っていて顔見知りだという。

美和は法学部の学生で将来は検事になることを目指しており、勉強のために裁判を傍聴しているという。

美和は森夫を725号法廷で行われる裁判の傍聴に誘う。725号法廷は「強制わいせつ裁判」を行っていた。

被告人・木村は会社員で、ドラッグストアで万引きをした16歳の高校生・愛をホテルに連れ込んだというのだ。万引きの件を黙っているかわりに強制わいせつにおよんだ木村。彼は愛の裸を200枚も写真におさめたという。弁護士は、被告の性依存症を主張した。

「最低なヤツ」森夫は木村を軽蔑するが、木村の妻の証言を聞いて同情を覚える。なんと妻は子どもが生まれた後、夫とのセックスを拒み続けたらしいのだ。そして木村の欲求不満を解消させるために、女子高生が出演するアダルトDVDを夫の木村に渡していたという…。さらに、娘の書いた手紙が読み上げられ、被告人も泣き出す。

森夫はすっかり木村に同情した。傍聴席に座るほかの傍聴人もそうだ…。

ところが反対尋問で、木村が愛に対して、その後も40回以上にわたる電話やメールをしていたことがバレる。さらに、次に会ったとき、木村の鞄の中にはロープやら“大人のオモチャ”やらが入っていたという…。

「謝りたかったんですよねぇ。こんな物を持って、何を謝るんですか？」検事の言葉が響いた。

裁判の後、喫茶室で木村の妻と弁護士が話していた。裁判中は「子供のために離婚はしません」と熱く語っていた妻が、ここでは「即離婚します」と笑っている。

一方、強制わいせつの被害者・愛は、木村が「家族の写真をいつも持ち歩いている写真を見た」と話しているのを聞いた。

家族思いの木村も、女子高生に性的刺激を求める変態な木村も、同一人物なのだ！

こうして森夫は、たった１日で傍聴にハマってしまうのだった…。

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